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「えぇっ!?」

「ヒナ、シッ!」

依頼内容を聴き、ヒナは思わず、大声を上げそうになった。

しかし、カザハナが口許に人差し指をあて、静かにするようにと、ジェスチャーをする。

それを見たヒナは、口を手をあて、コクッと頷く。

「まあ、驚くのも仕方ないさ」

フウマは苦笑いしながら、答える。

フウマからの依頼内容。

それは

《フウマを暗殺しようとする者を探せ》

と言うモノだった。

「こう言う事は、昔から何回かあったんだ。」

長として、民達の暮らしを良くしようと、あれこれ考え、案などを出して来た。

結果、それは見事に成功し、
国民達の暮らしは豊かになり、
フウマは、国民から信頼される長として、今日まで頑張っている。

しかし、その反面

国民の事より、自分の利益優先な者も中にはいるらしく、その者からフウマは幾度か、命を狙われる事があったのだ。


「今までは何とかなっていたんだ。
しかし、今回は勝手が違う」

ハヤテの話では、
今までは周囲の警戒やフウマの自衛で、事なきを得ていた。

しかし、今回の相手は、
そんな警戒や自衛をくぐり抜け、危ない所まで来ているらしい。

「本当なら、宮補佐の俺達や他の信頼出来る人達で対処する所なんだが、生憎他に時間を割いたりしてな。後は……」

そう言うと、
ハヤテは言葉を詰まらせる。

その様子を見て、ヒナは不思議そうにしていたが、サクヤは察した。

「もしかしたら、
”身内”にいるかもしれねぇって事か」

「えっ、それって!」

驚くヒナとは対照的に、フウマ達は表情を曇らせる。

「ああ、そうなんだ。向こうは、仲間内でしか知らない事を知ってて、警備を突破したんだ」

「身内を疑うのは良くないけど、
こうなって来るとね……」

今まで一緒にいた仲間を疑うのは、
神経をすり減らす。

仲間だから信じたい一方で、
仲間を信じきれない

この板挟み状態に、
三人は心身ともに疲弊していた。

そこで幾度か話し合いの末、
サクヤ達何でも屋に依頼すると言う話になったのだ。

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