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3章突入前 今更ながら登場人物紹介

●分類不能
○ノーコン(情報思念生命体?)
 命名は後述の主人公。主に罵倒とツッコミが仕事。主人公をおもちゃとしか認識していない。


●主人公
○フローレンシア・クロード(14歳→15歳)
 「花咲く乙女達のシンフォニー」という乙女ゲーで主役の女の子。本作の主人公の外身、愛称はフローラ。桜色のふわふわした髪質で、セミロングの髪は毛先が軽くカールしている癖っ毛の少女。『昏睡病』と称される謎の大病を患い、本人は人としては死んでいる。
そこに後述の中身が、ノーコンによって投入されたため、体は生きながらえている。の人のせいで大分凶悪なイメージが先行しているが、見目は普通に美少女なので黙ってれば普通にモテている。
 微弱ではあるが魂のようなものが残っており、意思疎通もできなくないため完全には死んでいないらしい。

○美作可憐(享年32歳)
 本作の主人公の中身で喪女。配信型乙女ゲーで偉業を達成したと同時に、家の中までトラックに突っ込まれて圧死。気付けばはまってたゲームのイメージそのものの美少女フローラが鏡の中に……。浮かれたのも束の間、ゲームでの主役は致死率が異様に高く、攻略の進み具合と共に死亡率が跳ね上がることを思い出した可憐は、波風立てぬように生きていくつもりだったが……。
 主に相手の子孫を絶やす方向でとても足癖が悪い。思わず足を出すレベルで被害に遭う者は数え知れず。自分のことはともかく身内のことには非常に沸点が低い。


●クロード家関係者
○ステラ・クロード
 フローラの母。後述の鬼将軍の一人娘。主人公と同じく毛先が軽くカールした桜色の髪で、甘ったるい話し方をするおっとりさん。実際は今現在において作品中、人間では最強である後述のオランジェを押さえ込める程の体術の持ち主。ただし、人を傷つけたりする性格ではないため、攻撃力は皆無。

○ゼオルグ・クロード
 フローラの父。鬼将軍の右腕として各国に恐れられる武人。ステラに懸想した隣国の王子が略奪を試みた時に、寡兵ながらこれを撃退するも瀕死の重体となる。元々良い仲だったステラとこの時、より強い絆を育み、後に結ばれる。今も顔に襲撃時に受けた大きな火傷痕がある。娘を溺愛している。

○マクシマス・ハトラー
 フローラの祖父。各国に名を轟かす鬼将軍。彼の戦いぶりは、槍で串刺しにした敵を別の敵に砲弾よろしく投げつけるという、冗談のようなもの。ゼオルグ同様、フローラを溺愛している。

○ミローナ・ハトラー
 フローラの祖母。作中では名前未設定。胸部装甲は豪華。祖母>母>娘>壁>中身。ステラと同じくおっとり。ただし、両名とも旦那には強い。


●学校関係者
 学院生には当代当主等、実際に地位の高い者も居るため、各寮監および教諭陣は実際の地位に関係なく、皇家より高い権限を与えられている。まぁ教諭や寮監に喧嘩売るなら皇家が買うぞ? ってな具合である。

――寮関係者
○オランジェ・パーリントン
 フローラの入寮した男爵家用寮であるサードニクス寮の寮監。燃える朝焼けを思わせるボリュームのある髪で、スタイル抜群の美女。今現在、作中の人間種で最強。性格は獰猛で苛烈かつ軍人。ただし、常識人で自分の力も良く理解しているため、彼女による被害は軽微。主にフローラが絞られている位か。

○パルフェ・ショコラータ
 髪色は亜麻色でベリーショートのボーイッシュかつスレンダーな小動物系女子。胸部装甲はフローラ並み。少しお調子者のけがある。ゲーム中であれば、主役に色々情報をもたらしてくれるお助けキャラ的な位置。フローラの良き先輩。


――同級生
○マリオ・イルジオラ
 男爵家クラス唯一の当代当主で本物の貴族。黒髪短髪の茶目で幼めの可愛らしい容姿。主に情報収集等の裏方仕事を得意とする。主家は後述のゴルドマン家。他の男爵家の子息子女達と違い、態度が変わらないフローラを好ましく思っているようだが……。

○バモン・グラジアス
 グラジアス男爵家の長男。グラジアス家では初の男児で、上の5人の姉からは溺愛されている。顔は整っているが体格が大きく、最初はオラついたガキ大将然としていたが、足癖の悪い主人公の最初の犠牲者となったことより、主人公には素が知られる。後に何故かフローラを意識し始めるが……?

○エリザベス・パルクロワ
 バモンに引き合わされる形で友人となる。小柄で長いウェーブ掛かった髪の持ち主。マニアな方面に人気がある。武家の出でありながら魔法技能が極めて高い。鬼将軍ずも耐えられないレベルとか? しかし本人は魔法無しのガチ戦闘が大好きな武人マニアである。

○メイリア・シュトーレン
 バモンに引き合わされる形で友人となる。茶のショートヘアで清純さが人気。相手の本質を視ることができる魔眼、人見の眼の持ち主。守ってあげたい方面に人気。バモンが好き。続編では……。

○ミランダ・エッシャー
 男爵家にあって魔法の寵児と呼ばれるエッシャー家の令嬢。フローラが何かしら狡い手を使って上流貴族に取り入ったと思い込んでつっかかってきた、ある意味正統派お嬢様。後にわだかまりが溶けて仲良くなる。良くも悪くも真っ直ぐ真面目で素直な子。そこをいつもフローラに遊ばれる。妹のようにかわいがってくれるお姉様方が居る。

○マルチェロ・プライ
 平民で学院の一般の部に通う、商会の跡取り。ゲームでは課金アイテムを扱う商会『プライ商会』として名前が上がっていた。商会の抱える問題を、フローラ経由で解決してもらってからは、フローラを純粋に友人として慕っている。今の所裏表の無い唯一の男子。


――男爵家担当教諭陣
○クライン・ニスト
 魔術担当。黒髪のざんばらな長髪。家名を偽っているが、実際はアシュカノン帝国における4大家の一つ、イグナカノン公爵家当主の弟。ゲームでは隠し攻略対象。結構無茶なことをするが、本人は常識人であると思っている。

○ジュール・テクトニカ
 一般教養、座学担当。本人の専門分野は歴史。侯爵家の隠居。モノクルが特徴の、短めのロマンスグレーをオールバックにした常識人で紳士。

○メアラ・グラジアス
 教養担当。バモン・グラジアスの姉で、弟を溺愛している。オランジェよりは劣るものの、異常な強さを誇る危険人物。自制の効かないオランジェ。実はフローラの母、ステラには頭が上がらない。


――別格貴族
○ディレク・アシュカノン
 ゲームでは攻略対象者でアシュカノン帝国第3皇子。ちょっと癖の入った金髪セミロングの碧眼イケメン。性格は俺様君。教養の居残り授業にてフローラにトラウマを植え付ける。後述のジュリエッタが好き。

○サイモン・アルトマン
 ゲームでは攻略対象者で侯爵家嫡男。青の短髪パーマヘアに灰目の眼鏡キャラ。超絶クールキャラ……のはずが、作中ではドジっ子と子供っぽさが目立つ。フローラの暗躍で、後述のグレイスにより順調に餌付けされている。

○アーチボルド・ザルツナー
 ゲームでは攻略対象者でザルツナー辺境伯三男。定番の熱血イケメンキャラで、赤の短髪オレンジ目。何よりも鍛錬が好き。最近、後述のアメリアに陥とされつつある。

○エリオット・バルカノン
 ゲームでは攻略対象者で4大家の一つ、バルカノン公爵家の次男。緑の長髪に翠目の、将来有望な魔道師
な爽やかイケメン。別格貴族の良心。過去に女関係で痛い目を見たらしい?

○ジュリエッタ・フエルカノン
 ゲームではディレクを陥とそうとすると敵対する乙女で、主役が殺された後はプレイアブルキャラクターとして選べた公爵家令嬢。ウェーブがかった銀に近いプラチナブロンドと煌めく金の瞳を持つ完全無欠の公女様。実はフローラの外身と同じく『昏睡病』を患い、人としての命は潰えている。しかし後述のナビにより、フローラと同じくかろうじて生きながらえている。

○宮ノ森陸景(リッキー/りっくん)
 後述のナビによってジュリエッタの体に放り込まれた男性だが、生まれ変わり先が女性の体であることを苦痛に感じ、全て死んだはずのジュリエッタに丸投げしていた。フローラの中身である美作可憐の幼馴染。後に人間ではないものの、男性の体を手に入れる。

○ナビ
 リッキーによりナビと命名される。女型ではあるが、ノーコンと同類。

○グレイス・シャムリア
 ゲームではサイモンを陥とそうとすると敵対する乙女で、主役が殺された後はプレイアブルキャラクターとして選べた侯爵家令嬢。金髪ロングストレートに茶目を持つサバサバとした姉御肌な性格でスタイルが良い。可愛い物に目がない。現在フローラの手ほどきで、順調にサイモンを餌付け中。

○アメリア・ゴルドマン
 ゲームではアーチボルドを陥とそうとすると敵対する乙女で、主役が殺された後はプレイアブルキャラクターとして選べた伯爵家令嬢。ウェーブがかったボブカットの短めの茶髪にこげ茶色の目を持つ愛らしい女性。アーチボルドにぞっこん。現在フローラの手ほどきで、順調にアーチボルドを攻略中。
 ゲーム内ではその可愛らしさが一転、病み過ぎな豹変ぶりが苛烈さと相まってホラーじみた演出だった。フローラは知らないが、現実の彼女も割と危なく、ある意味順調に育っている……。

○シンシア
 ゲームではエリオットを陥とそうとすると敵対する乙女で、主役が殺された後はプレイアブルキャラクターとして選べた家格を持たない平民。ゲームでは唯一エリオットと結ばれる事がない。実際は公爵家の剣という武闘派集団の一員。


――その他貴族や一般人
○パーカー・エインドル
 子爵家令息。メイリアに気があり、アプローチするも反応は今一。恋には盲目なれど、それなりに常識人。

○シルバ・カルネオ
 伯爵家長男。後述の主家の令嬢バルバラによって当て馬に選ばれるも、アメリアに熱を上げてストーカー化する。バモンに手を上げたことが原因で、メアラに徹底的にこれでもかっていうくらいの暴行を受けた挙句、去勢された。フローラは見た……っていうか見せられた。

○バルバラ・リムレット
 公爵家令嬢。アーチボルドに懸想し、一番近くに居るアメリアを邪魔者として排除すべく、シルバを当て馬にするが一蹴される。そのことでアメリアと直接対決するも、アメリアの底知れない闇に触れて惨敗。下も決壊。

○グラジアス男爵家のお姉様方
 長女がザルツナー辺境伯に、次女は伯爵家に、3女が侯爵家に、4女が子爵家にそれぞれ輿入れしている。性格は上から苛烈・静か・おっとり・無口で、名前は作中未設定。メアラにはそれぞれ、大姉様、姉様、少姉様、末姉様と呼ばれている。

○セバスチャン
 ザルツナー辺境伯家に使える執事でイケ爺。

○ベルベッタ・サントラン
 騎士爵家次女。転生者。もふもふ狂。もふもふ関係で問題を起こす。家格が低いのは運が悪かっただけだと言って憚らない問題児。しかしメアラの目に留まって……?

●魔族
○魔王
 かつて魔族達を率いて大きな戦を巻き起こした魔族の王。1000年前、アシュカノン帝国の大規模魔法により、人間界へと攻めいった魔族は全て浄化され、魔王も瀕死の重傷を負って黒い繭を作って逃げ込み、人間界と魔界の道を塞いだ。
 実際は浄化魔法を使い続けて身の内に闇を貯めこんで、ついに魔族へと変貌してしまった勇者。魔族となった勇者は、過去最強の魔王となった。現在は器として表現される。

○勇者
 史上最大の大英雄かつ、1000年前現れた魔王の正体。魔族も元は人間だったが、人間から迫害を受け続けていた。魔族を魔階へと引き連れ、人間界と魔階を隔てる事で関係を断つつもりだったが、人間は執拗に魔族を迫害した。結果、一部の強硬派を引き連れ戦争を起こしたのが1000前の真相。戦の熱に浮かされ、次第に抑えの効かなくなった魔族に手を焼くことになる。そこで、かつての仲間である聖女の子孫達に協力する形で大規模浄化魔法を完成させ、強硬派諸共自身も滅びるつもりだったが、生き残ってしまった。
 崩れかけた体ながらも死ぬことができず、修復を待つ年月(1000年)にも堪えられもせず……。そこで他の世界から、後述の乙女様を詐欺まがいの口説き文句で、身動きできない体の管理人、つまり代役として連れてきた。
 後に800年もの歳月を押し付けた事をフローラに咎められてボコられた。

○乙女様
 勇者に詐欺まがいの口説き文句で魔王の器に閉じ込められた、美作可憐達とはまた違う異世界の住人。フローラと出会ってから、魔法生物としてモモンガを生成して、外に出ることもできるようになった。本人曰く、由緒正しき乙女だそうだが……?
 後にジュリエッタの体のリッキーと、男性体である魔王の体の乙女様は入れ替わって、望み通りの性別の体を手に入れることに成功した。イケメン好き。なかでもディレクはドストライクのようで……焦らしプレイ中? ディレクもディレクでジュリエッタの外身に惚れてるだけだし、育んでいく以外にないわな。



 漏れはないと思いますけど、とりあえずこんな感じで。後々で「こいつ誰やねん!?」て思ったら読み返して頂ければ幸いです。

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