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34話〜ブラットの力とは…[武器]

 ブラットは銃を力いっぱい握った。

 すると、銃に魔力が注がれみるみるうちに銃が変形してきた。

 それを見てブラットは、

「あっ、また形と色が変わっ……」

 そう言おうとしたが、ブラットが思いっきり魔力を注いだ為銃は暴発し粉々になった。

「ん〜、これは見事に粉々になったけど、確かに、武器を造り変えているのは、間違いないとは思うけど、どうなんだろう?」

「やはり、ルルーシアさんにも、分かりませんか」

「それで、まだ武器があるけどやるのか?」

「そうですね、この際全部試してみますか」

 ブラットはとりあえず全部試す事にした。

 そしてブラットは槍に魔力を注ぎ難なく成功して形と色が変わった。

 次に杖に魔力を注ぎ色形共に変わったが魔力に耐えられず炭になった。

 その次に剣に魔力を注ぎやはり色形共に変わったがブラットがあまりにも力み過ぎて剣に魔力が伝わり黒い光を放ちその黒い光はグレンに直撃しそうになった。

「お、おい!ブラット、昨日も俺狙ってたよなぁ!?」

「あー、そうだったかなぁ。ごめん……」

 すると、グレンは呆れた様に、

「はぁ、あのなぁ。お前、少しは否定しろ!!」

「ん〜これは、とりあえず後1つだな!」

 ブラットは頷き、最後に残った弓と矢に魔力を注いだ。

 そして、ブラットが魔力を注いでいる姿を見ていたヴィオレッタは、

「ぷぷ……あははは……ブ、ブラットの、か、顔が真っ赤、お猿さんみたいに……あはは」

「あのなぁ、ヴィオレッタ。あー、しまった魔力を注がないと」

 ブラットは、慌てて魔力を注いだ。

 すると弓と矢は色形共に変わったがいきなり大量に魔力を注いだ為に勝手に矢が放たれた。

 するとその矢はコトネに当たりそうになった。

 そしてコトネは雷魔法を放つと矢に当たりその魔法はそのままフリックに直撃しそうになった。

「だ、だから!お前のは、わざとだよなぁ!?そこまで威力ある魔法を、矢に当てる事はねぇ筈だよな!!」

「ごめん、フリック。わざとじゃないんだけどねぇ。テヘ」

「テヘって……はぁ」

「ん〜、これは確かに、武器を造り変えてしまう力なのかもしれませんが、防具とか道具などは試した事は?」

「そういえば無いかも……」

「そういえば、試した事が無かったな」

「そうですね。次は防具と道具で試してみましよう」

「まだ、やるんですかぁ〜」

 ブラットは、溜息をつき仕方なくやる事にしたのだった…。

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