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ローレンスバルボアはいっきにイエズ
ラのいる部屋へと急いだ。

長い廊下の通路を走っているとイエズ

ラとシュタイナーが戦っていた。

この病院の職員と患者たちは謎の眠り

病におかされていた。

バルボアを見たイエズラは

(ちっ)と言うと後方に下がった。

シュタイナーは言う。

(きたか、ハイランダー)

シュタイナーとハイランダーはならん

でかまえた。

バルボアは言う。

(なんだ、あともうひといきじゃあない

か)

しかし、シュタイナーは言う。

(いや、戦いはこれからた、ハイランダ

ー、ヤツはまだ本気を出しておらぬ)

イエズラは

(ほう、わかっていたか、シュタイナ

ー、ではそろそろこちらも本気をだす

とするか)

その時、天井から一筋の稲妻か落ちて

きた。

そして3人にテレパシーが届く。

(イエズラよ、ここは一旦、引くがよか

ろう)

イエズラは憎しみを込めていった。

(サンジェルマン、余計な手出しは無用

だ、ここでこの2人に引導を渡してくれ

ようぞ)

だが、サンジェルマンは言う。

(イエズラよ、一旦引け、こちらも名の

ある戦士を召喚せねばならんよ、もし

も、ここでお前が倒されでもしたら、

あとが厄介だ)

イエズラは憎しみを覚えたが、ここは

潮時と思った。

(くっ、まあよい、命拾いしたなお前た

ち、次はないと思えよ)

と言った。

バルボアは言う。

(バカが、みすみすここまで来て逃げら

れるとでも思ったか呪の人形)

と言うとバルボアは走り出した。

しかし、あと一歩と言うところで見え

ない障壁にぶつかった。

(くっ、結界か、しかし、こんなもの)

とちからまかせにエクスかリバーを振

り下ろそうとした時、シュタイナーは

言う。

(ハイランダー、やめるんだ、深追いは

するな)

それを聞いてバルボアは剣を止めた。

結界の中の空間がねじまがり一人の老

剣士が現れた。

(やぁ、諸君、ごきげんよう)

とサンジェルマン伯爵が現れた。

サンジェルマン伯爵から巨大なオーラ

が立ち込めていた。

シュタイナーは言う。

(久しぶりだな、サンジェルマン伯爵)

サンジェルマン伯爵は胸のポケットか

らタバコを取り出すと火がついた。

(フゥー、ルドルフシュタイナーか、久

しぶりだな)

バルボアは言う。

(おい、おい、おい、あんたの知り合い

かい)

シュタイナーとサンジェルマン伯爵は

ある因縁があったのだ。

イエズラは顔を歪ませながらサンジェ

ルマン伯爵に言った。

(サンジェルマン伯爵、余計な手出しは

無用と言ったはずだが)

サンジェルマン伯爵は穏やかな笑みを

しながら言った。

(まあ、まあ、こちらは一対一の戦いを

してると言うのに、それに荷担すると

はなかなか不公平ではないかね)

シュタイナー

(女王がなにもできないでいるときに、

卑怯にも、寝込みをおそうほうこそ卑

怯ではないのか)

と言い返した。

サンジェルマン伯爵は言う。

(まあ、それも一理あるかもしれんな、

だが、まあ、今回はこれにて失礼させ

てもらうよ、では、2人ともさらばだ)

バルボアは

(まてこのやろう)
と言ったが、サンジェルマン伯爵とイ

エズラは歪んだ空間に消えていった。

バルボアは(ちっ)と言う。

シュタイナーは言う。

(サンジェルマン伯爵、不死の王か)

バルボアとシュタイナーは車の方へと

戻った。車近くにはカオル、トシキ、

きょうすけ、みわがいた。みわは言

う。

(お帰りなさい、バルボア、それに貴方

はシュタイナーね、はじめまして)

トシキが光輝くシュタイナーを見ると

驚愕しながら言った。

(ゆっ、幽霊なのか)

カオルも驚きながら言った。

(だっ、誰なの)

シュタイナーが話す前に怒り狂ったき

ょうすけがカオルに言う。

(カオル、お前はまたか、信じていたの

に)
カオルはその言葉を聞いて心臓がヒヤ

リとした。




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