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バルボアはイエズラのいる病院に走り出した。

病院の入り口ではククトと死神が戦っ

ていた。

さすがは死神と言われるだけあって強

い魔物だった。

ククトはベレトの番犬とは言え、転生

して、猫になってしまうと、さすがに

巨大な力を持つといわれても、ほとん

ど戦いに参戦できるほどの攻撃力はな

い。そこに、ローレンスバルボアが到

着した。

ククトはテレパシーでバルボアに言

う。

(バルボアか、こやつを甘く見ぬ方がよ

いぞ)
と忠告した。

バルボアは笑いながら言う。

(ふっ、別に油断なんかしないさ、てだ

しはするなよ)

と言う。

死神は空中を飛び回り空間を渡りなが

ら攻撃してきた。

厄介な敵であった。

バルボアは空間移動して、上から攻撃

してきた死神の攻撃をかろうじて防い

だ。

バルボアは体術を駆使して、ギリギリ

死神の攻撃を避けた。

バルボアの攻撃はなかなか当たらなか

った。

バルボアが死神をとらえたと思われた

瞬間、死神は空間を移動して攻撃をか

わした。

バルボアの攻撃魔法が炸裂した。

(バリス、ランリカ、リスロン)

そう叫ぶと、3つのマジックミサイルが

死神を直撃した。
(グエー)

と悲鳴をあげるが、まだ倒すまでには

至らなかった。死神は怒り狂いながら

地上に降りると、剣でバルボアに攻撃

する。

死神の動きは素早かったが、バルボア

は避けながら剣で応戦した。ざんげき

とざんげきがぶつかり合った。死神は

接近戦をすると、攻撃魔法を使う。

かまいたちがバルボアを襲って、

バルボアは血だらけになりながら床を

けって、逃げた。すぐに体制を整え

る。

ククトは言う。(バルボアよ、大丈夫か)

バルボアは(大丈夫だ)と言った。

バルボアは決着をつけるべく死神の場

所に走った。そして、もう攻撃をす

る。
ざんげきとざんげきの激突はバルボア

に勝利として傾いた。

バルボアのざんげきはついに死神の胸

を貫いた。

死神は消滅する。

バルボアは(フーッ)と言って、呼吸する

と、イエズラの待っている部屋まで走

った。

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