楊枝くくい

(ヨウジククイ)

  • 魔法の名門伯爵家に跡取り息子として転生したものの、記憶喪失で学校生活が世知辛いです。  外部URLを開く

    楊枝くくい

     特に現実に不満を抱いていたわけでもない三十路前のサラリーマン。
     同僚の歓送迎会の翌日、目覚めたら異世界に転生してしまっていた。
     元の世界の知識はかろうじて保持していたが、自分の名前は思い出せずじまい。

     姿かたちから何から何まで転生していた俺――ユアンは、伯爵家の跡取り息子として生きていくことになるのだが、身分がしっかりした人間に転生してしまったがために、要らぬ苦労が山積することに……。

     不労所得、宮中伯爵で領地がないからありません。
     議員活動、貴族院に席はあるけど給料がありません。
     肉体労働、貴族は組合に入れないからできません。
     魔法研究、当然魔法の知識がないからできません。

     今は蓄えがあるものの、それが尽きたらどうやってお金を稼ぐんだ?
     しかも美少女の恋人(らしい)リーザは「自分が身体を売ればいい」なんて言い出す始末。
     ダメだ。いやいや、それはダメだって。

     とにかく、魔法の名門(らしい)伯爵家の跡取りとして、俺は将来の破綻を未然に防ぐべく、魔法学院の門を叩く――。

     あれ? なんだか周囲の態度がよそよそしくない? えっ? 俺(ユアン)って天才魔法使いで学校に来るなんてお門違い? うそだろ? 俺、呪文の一つも知らないんですけど?

    36クル

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