あたしと付き合いたいのならオタクをやめなさい! (外部サイトで読む

matsurikage

【苦労して集めたオタクグッズを幼馴染と妹に勝手に捨てられる!?】
 
 高校二年生になる前、仁久丸俊直は、数年ぶりに日本に帰国した幼馴染の鬼池麒龍に告白をした。
 彼女からの返事は、なんと
「あたしと付き合いたいのならオタクをやめなさい」
 だった。
 彼は、自身がエロゲーをプレイしている最中の画像などを突き付けられ、両親にばらすぞと脅迫され、オタクグッズを捨てることについ同意してしまった。
 後日、彼の妹である華が麒龍の手下となり、二人は仁久丸の部屋にあるオタクグッズを一切合切持ち去った。
「筋トレを一か月続けられたら、返してあげてもいいわよ」
 という条件が付けられ、仁久丸は仕方なくダイエットに励むこととなった。
 麒龍達は、仁久丸に脱オタをさせようと何かと理由をつけて、彼の非を責め、次々とグッズを破壊していった。
 例えば、オタク友達の粕谷とこっそりイベントに行っていたらプレミア付きのテレホンカードを使われて呼び出されたり、隠れてオタクブログを更新していた罰で、フィギュアを捨てたりなどだった。
 麒龍は自分が海外に転校していた間に、仁久丸がすっかり変態エロオタクになってしまったことを嘆いていた。また、もし彼と付きあったら、そのうちコスプレとかをさせられるのかと非常に気にしていた。
 華は、麒龍がいなくなってしまってから、兄がすっかり気持ち悪いオタクになってしまったので、完全に元通りとはいわなくても、せめて普通になるように願っていた。
 しかし仁久丸は、深夜に起きて居間でアニメをみたり、なんとか彼女達にばれないようにオタク活動を続けていた。
 告白しない方が良かったか?
 そんな思いが、仁久丸の中に募り始める。
 親友の粕谷は、『現実の女なんか諦めろ』と彼に言ったが、仁久丸は諦めきれないようで、【オタクグッズを捨てられても正義のために戦う】という彼の言葉に、逆に感心したのだった。

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