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「じゃじゃーん。
 ピノも着いたよー」

 ピノが優とともに現れる。

「あ。なんかどっかで見たことがある顔ですますねー」

 オトネがそういって首を捻る。

「……どうも」

 優がバツが悪そうに会釈した。

「うん。
 確か田中さんに預けた人だよね?
 どうしてピノさんと一緒にいるの?」

 セロがそういって田中の方を見る。

「まぁ、事情は色々ありますが。
 今は戦力として数えてください」

 田中がメガネを拭きながらそういった。

「あ、田中さんだ」

 オトネがそういって田中の方を見る。

「そう田中ですよ」

 田中が目を細くして笑う。

「まぁ、いいよ。
 優くんだっけ?よろしくね」

「うん」

 セロがそういうと優は小さくそううなずいた。

「まぁ、ですますスイッチ一同参加するよ」

 新一がそういうとメンバーの裕也と太郎もうなずいた。

「全員一致ですね。
 珍しい」

 キサラギがそういうとセロが首を振る。

「僕は参加しないよ?」

 セロの言葉にオトネもうなずいた。

「ご主人様が参加しないのならオトネも参加しませんですます」

「そうか……」

 裕也が残念そうにうなずいた。

「マジでか?」

 百道が驚く。

「大マジだよ。
 ヒーローなんかになりたくない」

「突然の駄々っ子か?」

 健太がそういうとセロがうなずく。

「駄々っ子でいいよ。
 僕はヒーローが嫌いだ」

 セロはゆっくりとした口調でそういった。

「そんなやついるのか?」

 健太がそういうとセロがうなずく。

「僕の親はヒーローに殺された。
 父も母もヒーローに殺された」

 セロがそういうと清空がいう。

「それは違う!」

「違わない」

 セロは首を横に振る。

「戦えとは言わない。
 だがそれは否定させてもらう」

 清空がそういうとセロが怒鳴る。

「ヒーローが、僕とオトネの家族を殺した」

「ちとまてどういうことなんだそれ?」

 百道が追いつけない。

「……じゃね」

 セロはそういってオトネと共にその場から姿を消した。

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