04
僕たちは、全力で学校に向かって走った。
教室に入り一息ついたころ。
瞳が、話しかけてきた。
「さっきの子、見かけない子だったね」
「そりゃ、そうだろ?
見ていなかったのか?
制服が他校のモノだったんだしさ…」
「そうだけどさー
今日転入生が来るらしいよー」
「そうなのか?」
「うん、ウチのクラスだよ」
「そんな情報、どこから仕入れてくるんだ…?」
「昨日、担任が言ったたじゃん」
覚えてないま
「知らぬ存ぜぬ」
「|真白《ましろ》は、HRはいつも寝ているもんね」
「HRなんて、授業の中で一番無駄な時間だと思う」
「はぁー
アンタって子は……
お姉ちゃん、真白をそんな風に育てた覚えがないよ」