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03

 ――枚方エレメント学園

「おい、亜金(あきん)。
 金は持ってきたか?」

 赤髪の男子高生がそういって亜金と呼ばれる少年の胸ぐらをつかむ。

「持ってきてないよ」

「お前死にたいのか?」

 赤髪の男子高生が亜金の顔を殴る。

「……ターゲット目視。
 あの赤髪の人を殺せばいいの?」

 13が、脳内チャントというテレパシーのような魔法でマスターに呼びかける。

「いえ、その赤髪は殺しちゃダメです」

「どうして?」

「その赤髪は、ギルド・ダークグラムのリーダー、デスペル=ジルベルトの息子です」

「そっか。
 とりあえず殺しとく」

 13が、そういってチャントの接続を解除し赤い髪の少年の前に現れる。

「なんだいアンタ」

 黒髪の美しい女子生徒が13の方を睨む。

「僕?僕の名前は13だよ。
 それ以上でもそれ以下でもない」

「サーティン?
 そのサーティンがなんのようだ?」

 金髪のホウキ頭にピアスの少年が13の方を見て睨む。

「君たちを殺す」

 13が、そういうと赤い髪の少年たちが笑い出す。

「殺す?お前が?俺を?
 殺すのは俺らだっつーの!」

 赤い髪の少年が、刀を召喚する。
 金髪の少年が、銃を召喚。
 黒い髪の少女が、鞭を召喚した。

 13は、ゆっくりと視線を反らす。

「君もいじめっ子?」

 13が、そういってメガネの少女の方を見た。

「ジル。また亜金をイジメているのか?」

 メガネの少女が、そういって赤い髪の少年を睨む。

「なんだ。また玉藻か?
 俺の女になるんだったら亜金を見逃してやるって言っているだろ?」

「それとこれとは別の話だろう?」

 このメガネの少女の名前は、玉藻(たまも)。
 亜金の幼馴染だ。

「関係あるね。
 この世の全ての女を抱く資格が俺にあるんだからな!」

 赤い髪の少年、ジル=ジルベルトが高らかに笑った。

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