法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 人造人間の誕生日又は恋人の居ない星のクリスマス

橋本 直

その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語

『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる

法術装甲隊ダグフェロン 第五部

 遼州人の青年神前誠(しんぜんまこと)が司法局実働部隊機動部隊第一小隊に配属になってからほぼ半年の時が過ぎようとしていた。
訓練場での閉所室内戦闘訓練からの帰りの途中、誠は周りの見慣れない雪景色に目を奪われた。

そんな誠に小隊長のカウラ・ベルガー大尉は彼女がロールアウトした時も同じように雪が降っていたと語った。そして、その日が12月25日であることを告げた。そして彼女がロールアウトして今年で9年になる新しい人造人間であること誠は知った。
同行していた運用艦『ふさ』の艦長であるアメリア・クラウゼ中佐は、クリスマスと重なるこの機会に何かイベントをしようと第二小隊のもう一人の隊員西園寺かなめ大尉に語り掛けた。
こうしてアメリアの企画で誠の実家である『神前一刀流道場』でのカウラのクリスマス会が開催されることになった。
誠の家は母が道場主を務め、父である誠一は全寮制の私立高校の剣道教師としてほとんど家に帰らない家だった。
四人は休みを取り、誠の実家で待つ誠の母、神前薫(しんぜんかおる)のところを訪れた。
そこで待ち受けているのは上流貴族であるかなめのとんでもなく上品なプレゼントを買いに行く行事、誠の『許婚』を自称するかなめの妹で両刀遣いの変態マゾヒスト日野かえで少佐の訪問、アメリアの部下である運航部の面々による蟹パーティーなどの忙しい日々だった。
そんな中、誠はカウラへのプレゼントとしてイラストを描くことを思いつき、様々な妨害に会いながらもなんとか仕上げることが出来たのだが……。
SFお仕事ギャグロマン小説。

目次

第十七章 せっかくのパーティーを断られた人

第63話 いなかったことにされる妹
更新日:2025年03月15日
第64話 責任の所在について
更新日:2025年03月15日
第65話 話をややこしくする『駄目人間』
更新日:2025年03月15日
第66話 小隊長同士の喧嘩
更新日:2025年03月15日
第67話 どことなくぎこちない会話
更新日:2025年03月16日
第68話 紹介される仲間達
更新日:2025年03月16日

第十九章 漏洩していた秘密と世間話

第73話 壊れていくアメリア
更新日:2025年03月17日
第74話 偶然の産物
更新日:2025年03月18日
第75話 仕組まれた少年
更新日:2025年03月18日
第76話 正体不明の少女
更新日:2025年03月18日
第77話 世間話が再開して
更新日:2025年03月19日
第78話 久しぶりの母との会話
更新日:2025年03月19日
第79話 純粋無垢な二人
更新日:2025年03月19日
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