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第15話「エルフ少女」

スケベを終えたタカシとシェリーは宿を出てアグネスタウン内をブラブラと歩いていた。

「シェリー、これからどうする?」

タカシは歩きながらシェリーにそう尋ねた。

「とりあえずどこかで朝食取らない?私お腹ペッコペコ」

「ああ、そうだね、そうしよう、そういえば俺も腹ペッコリンだよ」

という訳で2人は飲食店を探す事にした。そしてしばらく歩いていると3人組の男達に囲まれている10代後半くらいの青髪エルフ少女を発見した。

「へっへっへ、いいじゃねぇかよ~、ちょっとくらいお茶に付き合ってくれてもよ~」

「そうそう、すぐ済むからさ~、ね?ね?」

「頼んまっせぇ~」

「いや!困ります!」

エルフ少女は男達の誘いをとても嫌がっている様子であった。そしてその様子を見ていたタカシは「アカン!助けなきゃ!」と心の中で強く思った。

「シェリー……ちょっとここで待ってて……ちょいとあの子助けてくる」

「え?あ!ちょ、ちょっとタカシ!?」

タカシは男達の元へとムーンウォークで近づいていった。

「ポウッ!!!」

タカシは男達に接近すると盛大に大きな声でそう叫んだ。

「「「おおん?」」」

「ポウッ!!!」に反応した3人の男達は額に血管を浮かびあがらせながらタカシの方に顔を向けた。

「なんだぁ?てめぇは?」

3人の中のリーダー各っぽいムキムキのモヒカン男がタカシにそう問いかけた。するとタカシは超絶クールな表情&クールな声でこう答える。

「彼女……嫌がってるでしょう……解放してあげてくださいよ」

「おおん!?てめぇには関係ねぇだろうが!!すっこんでろ!!ぶっ殺すぞ!?」

「いち男として困ってる女性を見過ごせないんですよ」

「なるほど!!お前は俗にいう正義マンってやつか!!ムカつくぜ!!という訳で野郎共!!コイツやっちまおうぞ!!」

「「へい!!親方!!」」

男達は臨戦態勢へと入る。

「「「うるぁーー!!!」」」

男達は一斉にタカシに襲いかかってきた。

「くっ!話し合いで解決したかったんだが……こうなったらやむを得ん!"サンダー"!!」

バチバチバチバチッ!!!

「「「ぎゃばばばばばば!!!!」」」

タカシは襲いかかってきた男達に魔法"サンダー"を浴びせた。それにより男達は黒焦げになって失神した。
そしてその後タカシはエルフ少女の元にゆっくりと歩み寄った。

「大丈夫?」

タカシは優しい笑みを浮かべながらエルフ少女にそう問いかけた。

「は、はい!あの!助けていただきありがとうございました!」

「いやいや、そんな礼を言われる程の事はしてないよ、では俺はこの辺で」

タカシはエルフ少女に別れを告げ、後ろに振り返り、シェリーの元に戻ろうとした。するとエルフ少女はタカシを呼び止める。

「あ、あの!待ってください!」

「ん?」

「あの……!あなたを一目見た瞬間から猛烈にときめいてしまいました!好きになってしまいました!という訳なので一生あなたのお側にいさせてください!お願いします!」

「……………………え?」

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