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エピローグ

「はぁーー、これからどうしよう」集落から追放されたゾンビのナロンが夜の荒野で一人そう言った

追放される前の事

彼、ナロンはゾンビの集落で暮らす普通のゾンビでした。
ある一つを除いては……それは彼が再生が出来ない系のゾンビだったことです。
彼曰く「再生はしてるのよ、再生自体は、だけど……、再生力が弱すぎるんだよ。少し指を切ったり、爪を剥がしたりしても、普通のゾンビだったら20秒後には治ってるだろうな、普通のゾンビだったら!!でも、俺の場合は最低でも1日かかるんだよ」と申しております。
まあ、再生力の無いナロンは当然、戦闘などが出来ず、また他の裁縫や料理も駄目駄目。今は親の脛を齧るニートである。ゾンビの知り合いには「これからどうするんだ?」と言われてしまっていて、親からも「面倒見切れない」と言われる始末です。
そんなある日、集落の長がナロンに告げます

「ナロン、お前はこの集落の邪魔だ、さっさと出ていけ」

突然のことだったのですが、何故かまるで知っていたかの如く、追放を受け入れました。そして、今に至る
「追放された後、何も考えず、とりあえず遠くに行こうと思ったのは良いけど、これからどうしよう」
「衣食住も無いけど」
地べたに座りながらで言う
「近くに何かないかなー?」
望遠鏡で周りを見渡す

「あれ、なんだろ」じっと荒野の先の海を見る
何かが光っている

「あれ街じゃん!!、街だ街!!」
夜の荒野で一人、22歳の大はしゃぎ

とりあえずあの街にlet's GO

2時間後
「まだ着かないか〜、まあ2時間だし」

4時間後
「まだまだ着かないのか〜」

6時間後
「まだ着かないのかよ」

8時間後
「はぁーーー」

10時間後
「…………」

12時間後、そしてようやく

「やっと、やぁーとぉー着いたー!!」
<< 街……到着!!>>
「な、なんだここは!!」
街の全貌を知ったナロンは言った
ここは街灯が辺りを照らす、穏やかで平和な街……などではなかった!!
ここは荒くれ者共の街≪スラムドン≫ここには多種多様な生き物が住んでいる。しかし、ここに集まる奴らにはとある特徴がある。それは異端児である事。荒くれ者が跋扈し、街灯の近くに群がる酔っぱらいのスケルトン達や、変な宗教を広めるガーゴイル、至るところをデコりまくっているギャルなゴーレム、DJをしているヴァンパイアなどいわゆる異端児達が集まる街。
「やばい所に来たな」」
ナロンは考えたが……
「だけど何故かここなら自分も馴染めそうだ」
そして、ナロンは街に入って行く

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