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第4話 さあ、吐いてもらいましょうか

本日2話目です。よろしくお願いします。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜


『主神様、どういうことか説明、して下さるわよね?』にこにこごごごご

〖ヒィッ 落ち着いて、落ち着いて聞いてっね?笑顔なのに怖いよ?〗ぶるぶる

あっ、主神様、余計なことを⋯

ドンッ!ピシッ
〖ヒイッ〗
ぱらぱらぱら⋯


こそこそ
〖〖あ〗〗
『壁にヒビが入ったぞよ』
〖あれが壁ドンって奴か〗
『ロマンも何もないですね』
違う⋯本当の壁ドンは壁壊れない⋯


『さあ、吐・け・?』にこにこゴゴゴゴ

『ひゃ、ひゃい⋯』ぶるぶる
あ~主神様を泣かせちゃった


バンッ!
『おお!?なんだなんだ?主神迫られてるのか!?残念だが主神は魔神一筋だぞ?まあ、魔神の方が重症だけどな?』ガハハハハっ

なんとも言えない雰囲気をぶっ壊す者が現れた!

〖なっ!だだ誰が重症よ!?〗

これに真っ赤になって反論する魔神様。だけど

『え?事実だろ?』
〖事実だな〗
『事実であろう』
『事実ですね』
もう公然の事実!

〖いやぁ~嬉しいなぁ♪照れちゃうなぁ〗てれてれ
〖な、なななな〗かあああっ

〖お父様、お母様、私が恥ずかしいです⋯〗かああ
『苦労するのぉ』ぽんぽん
〖天界樹~ぅ〗ぎゅう

『あ、あらあらまあまあ?』
私のせいかしら?


『まあ、何だか知らんけどよ?茶にしようぜ!俺もいいだろ?菓子も持ってきたぜ!』ニカッ
そう、入って来たのはこの天界の料理長。料理長というより、武人?だって背なんか二メートルあるんじゃないかしら?その身長で筋骨隆々、腕なんか丸太みたいよ⋯なぜあの手からこんな繊細な

『可愛らしいケーキが⋯』
料理長の手に乗ってるとホールケーキがカットケーキに見えるわ⋯

『ん?美味そうだろ?今切り分けてやるぞ。いやぁお前さんが来てくれてからレパートリーが増えてな。楽しくて仕方ねぇからどんどん新作が出来ちまう』
『そうですか?それは良かったわ』
日本にいた時の知識が異世界で発揮されるとは思わなかったわ。

『料理長、これは妾の庭の桃に蜜柑かえ?』キラキラ
『そうだぜ。天界樹の庭の果物はみんな美味いからな!』
『そうであろ?妾と庭師たちが丹精込めて作っておるからの。間もなく梅と杏も出来るぞよ』
『おう!いつもありがとな!』
『ふふふ』

この可愛らしいのにとんでもないメロンなお胸を持ったお方は天界樹の精様。昔の中国宮廷のお姫様の様な方で、天界樹という世界を支えるすごい樹の精霊様なのだそうだ。
見た目は二十歳そこそこに見えるあどけないお顔なのに

じとー

『な、なんじゃ?なぜか悪寒がっ』ぶるぶる

『溢れるメロン⋯世の中は不公平だわ』ふっ

『な、何がじゃ?』ぶるぶる

『きっと足して二で割ればちょうどいいのに⋯』はあ⋯
私の胸と⋯

『だ、だから何がじゃ?』ぶるぶる

『いいの⋯気にしないで⋯』
悲しくなるから⋯

『ええぇ⋯』がくぶる

ああ、世の中不公平だわ。ハッ!そうだわ、この不公平の原因を聞き出そうとしていたのだったわ!

さあ、キリキリ吐いてもらいましょうか⋯

ギロリッ

〖ヒイッッ〗びくぅっ

〖まあ、頑張って主神〗
〖お父様お気を確かにっ〗
『覚悟をお決め下さい。ふっ』

さあさあさあ!


因みに、天界樹様がお作りになる果物たちはみんな仙桃や蜜柑など、神話級のとんでも食材です⋯

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