386章 付き添いの存在
ドリス、ミサキ、シノブ、ホノカはマネスクに向かっていた。
「ミサキさん、おなかをすかせたらすぐにいってくださいね」
30分前に焼きそば30人前、揚餃子20人前を完食した。2~3時間くらいなら、お腹をもたせられると思われる。
「ドリスさん、ありがとうございます」
ドリスは鼻歌を歌っていた。
「ドリスさん、どうかしましたか?」
「ミサキさんといられるので、とってもワクワクしています」
ミサキは隣に座っている、シノブに声をかけた。
「シノブちゃん、2時間ほど眠りたい」
「わかりました。2時間後になったら、お声かけをさせてもらいます」
シノブはいつにもなく、楽しそうな表情を浮かべていた。
「シノブちゃん、どうかしたの?」
「お仕事以外において、ミサキさんといられるのはとっても楽しいです」
シノブ、ホノカの報酬は10000ペソ。マネスクの収入によっては、さらにプラスする可能性を残す。
「ミサキさんのために、膝枕をしたいです」
ホノカも間髪入れずに、こちらに声をかけてきた。
「ミサキちゃん、私も膝枕したい」
ミサキは先に声をかけてくれた女性に、お願いすることにした。
「シノブちゃんに一回目をお願いするね。二回目があったときは、ホノカちゃんに頼むことにする」
ドリスからもリクエストがあった。
「私も膝枕をしてみたいです」
ドリスに対して、リーダーらしき女性から注意が入った。
「ドリスさん、お仕事中ですよ。場をわきまえた行動をとりましょうね」
「は~い」
「はい、を伸ばさないように・・・・・・」
「はい」
ミサキは靴を脱いだあと、シノブの膝の上に頭をのせる。
「ミサキさん、頭も軽いですね」
「そうかな。自分ではわからないよ」
ホノカは羨望の眼差しを、シノブに飛ばしていた。
「私もやりたいよ」
ミサキは目を瞑る。疲労は極限に達しているのか、2分後には眠りの世界に入っていた。