385章 ホノカの仕事終了
二人がいなくなった直後、おなかは空腹のサインを発する。
「おなかすいた・・・・・・」
大量の食事をとっていても、おなかはあっという間にすいていく。どれだけの量を食べれば、満腹をキープできるのか。
「ミサキちゃん、しっかりと食べよう」
「ホノカちゃん、ありがとう」
自販機において、ピザ10人前、チーズパン10個、シュガートースト10人前を注文した。
「ミサキちゃんの食事は、炭水化物中心だね」
「必要なのはカロリーだから、野菜などを食べてもしょうがないよ」
野菜、果物は水分が多く、おなかを満たせるとはいいがたい。こちらを食べていては、消費カロリーをまかなえない。
時刻は午後五時を示した。
「ホノカちゃん、お仕事を終わってもいいよ」
「ミサキちゃん、明日もやってくるね」
「ホノカちゃん、よろしく」
ホノカのお手伝いによって、生活はかなりよくなった。ミサキにとっては、時給以上のものをもたらしている。
「ホノカちゃん、旅行の付き添いをお願いしたい。一人で遠くに行くのは、ものすごく不安がある」
「わかった。日程を決めたら、こちらにもお話をちょうだい」
ホノカは一礼すると、ミサキの家からいなくなった。心の癒しを失かったことで、心にぽっかりと穴が開いたように感じられた。