325章 睡眠中
ミサキは仕事を終えて、自宅に戻ってきた。
3時間の仕事をしたからか、体は大いに疲れていた。しっかりと休んで、体調を万全にしたいところ。
DRAZはなおも睡眠をとり続けている。蓄積した疲れは、3時間程度の睡眠では解消されないようだ。
DRAZを見ていると、エマエマの顔が浮かんだ。超一流歌手になると、満足な睡眠をとるのは難しくなる。
睡眠をとっている女性の体を、軽く揺さぶる。
「DRAZさん、起きてください」
深い睡眠についているのか、起きる気配はなかった。
確実に起きてもらえるよう、足の裏をくすぐることにした。大切な部分については、なるべく触れたくなかった。
DRAZは体の危険を察したのか、慌てたように目を覚ます。足の裏であっても、十分すぎる効果を得られる。
DRAZは目をごしごしとしたあと、焦点をこちらに合わせた。
「ミサキさん・・・・・・」
ミサキのおなかはギュルルとなった。DARZはその音を聞き、起きた直後とは思えないほどの元気を取り戻す。
「ミサキさんの食事は楽しみです」
腹ペコ少女は自販機に向かった。体重をキープするために、いつもよりもたくさん食べたいと思った。