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324章 朝までお仕事

 ミサキは目を覚ます。時刻は6時45分を示していた。

 しっかりと眠れたおかげで、体力、気分は絶好調だった。焼きそば店の仕事は、問題なくこなせそうだ。
 DRAZの姿は見当たらない。彼女はどこで、何をしているのだろうか。

 浴室に向かっていると、とっても眠そうな一人の女性の姿を発見。家にいるのは二人なので、DRAZであることはすぐにわかった。

「ミサキさん、おはようございます」

 DRAZは睡眠不足なのか、目にクマができていた。

「DRAZさん、とっても眠そうですね」

「仕事が長引いてしまいました。これから睡眠をとろうと思います」

 早朝まで仕事をしていたことに、驚きを隠せなかった。

「これから眠るんですか?」

「はい。3時間ほどの睡眠をとりたいです」

 睡眠を削らなければ、歌手は成り立たない。ミサキが予想していたよりも、はるかにハードな世界であることを思い知らされた。

「昼も眠っていたときは、起こしていただけないでしょうか。どうしても起きそうにない場合は、最終手段としてあの部分を触ってください」

 ミサキはあの部分と聞いて、本当にいいのかなと思ってしまった。

「DARZさん、いいんですか?」

「はい。遠慮しなくてもいいですよ」

「女性だとしても、とっても気が引けます」

「ミサキさんのことを信頼しています」

 DARZはベッドに向かっていく。ふらふらとしていたので、右側から支える。

「ミサキさん、ありがとうございます」

「しっかりと休んでくださいね」

「はい。ゆっくりとさせていただきます」

 DARZはベッドにつくと、すぐに横になった。そのあと、すぐに眠ってしまった。

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