296章 つかれた
ミサキ、キイのデュエットは終了した。
「ミサキさん、おつかれさまです」
歌唱力にこだわったこともあって、2時間もかかることとなった。デュエット作品だとしても、妥協するのは許せないようだ。
「お役に立てたのであれば、とってもうれしいです」
「販売のめどが立ったら、店頭に並べようと思います」
「自分の声の入っているCDが売られるのは、違和感ありますね」
「最初はそうかもしれませんね」
ミサキのおなかは空腹のサインを発する。
「おなかすいた・・・・・・」
キイは本日一番のキラキラした表情を見せる。
「ミサキさんの大食いを見られるんですか」
「はい。大食いをします」
キイは大食いを見られると知って、大いに興奮していた。
「ブラボー、bravo、ブラボー、bravo」
マイのハイテンションモードに似ている。そのことに対して、口元から笑みがこぼれた。
*一部修正しました