272章 腹ペコ再び
エマエマとのコラボが終了する。上手な人に引っ張られたことで、うまく歌えたような気がする。
シノブは二人の熱演に、惜しまぬ拍手を送っていた。
「エマエマさん、ミサキちゃん。最高です」
エマエマはこちらに視線を向ける。
「ミサキさん、素晴らしいです。大いにときめいてしまいました」
「エマエマさんといっしょに歌えて、大いにときめきを感じました」
「私も同じです。ミサキさんと歌えたことは、一生の宝物です」
大量のカロリーを消耗したからか、おなかはギュルルとなった。
「おなかすいた・・・・・・」
味噌ラーメン20人前、餃子10人前、から揚げ30個のカロリーは、どこにいってしまったのだろうか。あれだけの量を食べれば、3~4時間くらいは持つはずだ。
「ミサキさん、ご飯を食べましょう」
シノブの声掛けに、こくりと頷いた。