193章 とにかく食べまくる
2時間後、体は悲鳴を上げることとなった。悲鳴の原因の8割は仕事疲れ、2割は空腹によるものだった。
「体がきついよ。休みを取りたい」
理想の体重よりも軽くなったことで、さらに疲れやすくなったと感じる。適正体重に戻して、100パーセントの力を発揮できるようになりたい。
ミサキはカバンの中から、50個のパンを取り出す。
「さあ、しっかりと食べるぞ」
「ミサキちゃん、パンの量がすごいね」
「うん。これくらいは必要だよ」
パンをすさまじい勢いで食べ進める。50個のパンは、5分ほどでなくなってしまった。
「ミサキちゃん、お水をしっかりと飲んでね」
「シノブちゃん、ありがとう」
2リットルの水を一気飲みする。体内の失った水分を補給されたことで、とっても心地よかった。
水を飲み干したあと、100個のパンを取り出す。体重を維持するために、食べる量を増やす必要がある。
「ミサキちゃん、さすがに食べ過ぎでは・・・・・・」
ミサキは静かに首を振った。
「これを追加で食べたとしても、ちっとも足りていないと思う。激しいことをしたときには、通常の2倍くらいは食べる必要がある」
120個のパンを食べ終えたあたりで、おなかに痛みを感じることとなった。
「シノブちゃん、トイレを借りてもいい」
「いいよ。トイレを使って」
ミサキは大慌てで、トイレに駆け込んでいった。