58章 回転寿司屋に入る
7人で回転寿司屋に入った。
店内の内装は純和風。日本のわびさびを感じられる、店内となっていた。
静けさを大切にしているのか、音楽はかかっていなかった。ゆったりと過ごしたい人にとって、うってつけの寿司屋といえる。
寿司の絵が飾ってあるのを発見。本物ではないにもかかわらず、とってもおいしそうに感じられ
た。
25くらいの女性が、振袖姿でやってきた。
「いらっしゃいませ」
一つ一つの所作に、上品さを感じる。きっちりとした研修を、受けているのかなと思った。
「お席はあいていますので、お好きなところにお座りください」
店員は深く一礼をする。食事に対するおもてなしだけではなく、心に対するおもてなしにも力を入れている。
店内の席はカウンター席、テーブル席があった。7人で相談した結果、テーブル席に座ることとなった。
「席はどうする?」
ツカサの質問に、シノブが答える。
「ミサキさん、シノブ、マイさんで1グループ。アオイさん、ホノカさん、ツカサさん、ナナさんで、1グループにしましょうか」
6人の誰からも、反対意見は出なかった。7人の席は、あっさりと決定した。