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162. 旅行計画遂行

 162. 旅行計画遂行



「ねぇ先輩!そろそろGWですね!」

「そうだな。もう新学期始まって1ヶ月立つのか……早いな」

「そうですねぇ。で、どうします?どこか行きますか?」

「うーん……」

 オレは少し考えてから夏帆に言おうと思っていたことを口にする。

「あのさ夏帆。もしお前が良ければ旅行に行かないか?父さんの知り合いで旅館を経営してる人がいるんだ。だから泊まるところもあるし」

「えっ!?いいんですか?」

「ああ。まぁ、その人がOK出してくれたらだけど」

「もちろん大丈夫ですよ!私も先輩と旅館に泊まりたいと思ってたんですよね~」

 夏帆の目がキラキラと輝いている。そんなに行きたかったのか……。こんなにも毎日一緒にいるのにそう思ってくれているのは嬉しいかもな。

「ならせっかくだし冬花先輩と千春ちゃんも誘いませんか?」

「え?いやオレは構わないけど、お前は二人きりじゃなくなるけどいいのか?」

「大勢のほうが楽しいですよ!もしかして先輩期待しちゃってました?いやーん。それなら行く前にいっぱいしちゃいます?」

「期待なんかしてねぇよ!」

「頑張ってくださいね!先輩!私も頑張りますから!お互い満足感が得られるように、いつも以上に精一杯努めましょうね!」

「しないからな?」

 なんだよこいつ。すごくがっついてくるんだが?盛りの着いた発情期かよ……面倒だしうぜぇ。

「しないんですか?もしかして……冬花先輩や千春ちゃんがいるのにするんですか!?大胆ですね先輩は!私も少し恥ずかしいけど先輩のためなら……」

「うるせぇ黙れ!もう旅行なんか行かねぇからな!」

「あぁ~ん。ごめんなさい先輩~」

 結局夏帆はただウザいだけだった。まぁ初めての旅行だし、オレも楽しみなのはあるけどな。

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