127. 色占い
127. 色占い
「ねぇねぇ先輩!何色が好きですか?」
「なんだよいきなり」
「これ『色占い』っていうサイト見つけたので一緒にやりましょうよ!」
また面倒なの見つけて来やがって……でもやらないとウザいしな。とりあえずやるか。
「えっと……先輩の生年月日を入れてと。色は……橙色です!!」
「橙色?……微妙……」
「えっと『橙色は太陽のような温かさを持っていて周りに笑顔を振りまく愛されキャラ。でも時には情熱的に行動する一面もあり、女性からは頼りになる存在として見られています』だって!やりましたね先輩!」
「オレって笑顔を振りまく愛されキャラか?どこが?」
「いやーだって私に優しいですし、楽しそうに喋ってますよね?」
「楽しそうにしゃべってねぇよ!お前のせいだろほとんど!」
本当にこいつといると疲れる……。
「次は私ですね!私は白色です!!これはなんでしょう!えっと……『あなたは自分の意見をしっかり持っている人。周りの人と協調性があり、リーダーシップをとるタイプ。白はリーダーの色でもあり、真面目な人が多いようです』だって!」
「うわぁ……出た出た出た……」
「なんですかその反応!?」
「いや、どうせそんなことだろうと思ったからさ」
「当たってますよね?」
「真逆のような気がするが?」
「むぅ~……あっ!ほら見てくださいこの文章!」
夏帆はオレに画面を見せてくる。
「どれどれ……『白いものは汚れが目立ちやすく、自分の過ちを認めようとしない頑固な性格の持ち主も多いのですが、根気強く粘り強い努力家でもあるため、最終的には成功する可能性が高いと言えるでしょう』……」
「ほら!当たってますよ!私、頑張り屋さんですし!先輩落としましたしね?」
「あーはいはいすごいすごーい」
「もう!ちゃんと見てくださいよ!!」
その文章を見てほんの少しだけ、確かになと思うオレがいたのだった。