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k-16

 17:00
 サラサの店を出た俺は、食料品の店でパンと水と干し肉、葉物の野菜、ワインらしき酒を買った。

 荷車を手に入れたので、保存の利く干し肉と酒は、少し大目に買うことにした。これが銀貨四枚と銅貨八枚だった。

 続いて入った、マルゴの武器防具店。看板を鑑定してみると、店名は「土竜の金床」(もぐらのかなどこ)というらしい。

 俺は、マルゴに金貨を見せて、アドバイスをもらうことにした。彼は、あごに手をやり、ジョリジョリと思案顔。

 そして、店の中にある武器防具から、比較的軽そうな皮素材のガントレットとグリーブ、同じ素材のライトアーマーを取り出した。

 いずれも、今俺が身に着けている皮の鎧よりも良さそうだ。それと、前に俺が見ていた、ちょっと良いショートソード。 

 試しに鑑定をしてみると、今の俺の装備は。


【ショートソード:劣鉄製、最低品位素材の剣】
【皮の鎧:動物の皮を素材とした、最低品位素材の鎧】


 対して、マルゴの薦めてきた装備を鑑定してみると。


【ショートソード:銑鉄製。通常品位素材の剣】
【ライトアーマー:魔物の皮を素材とした通常品位の鎧】
【ライトガントレット:魔物の皮を素材とした通常品位の篭手】
【ライトグリーブ:魔物の皮を素材とした、通常品位の具足】


 というものだった。

 流石に俺の鑑定スキルでは細かい素材の内容まではわからないが、前のものより良いのは確かである。

 ショートソードは金貨8枚、鎧、ガントレット、グリーブ一式で金貨20枚。合計金貨28枚だが、金貨27枚にまけてくれた。

 今までの装備を下取りに出し、、劣化も込みで銀貨8枚で引き取ってもらえた。

 俺は「アリガトウ」と言葉をかけマルゴと握手を交わした。

 そして彼は、ニヤリに陽気な笑みを浮かべ、俺の肩を拳でゴツンとやった。、「ガンバレ」のジェスチャーだ。

「マルゴ、サンキューな」

 俺は思わず、日本語で返していた。「しまった」と思ったが、伝わったのだろう。マルゴは陽気な笑顔を崩さなかった。

 18:00
 店を出た俺は、荷車を引きつつ小屋に戻ることにした。

 小屋に戻る途中で、スライムが居たので狩りつつ。

 ベルジン魔力草とイレーヌ薬草があったので、株ごと引っこ抜いて、荷車に載せ持ち帰った。

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 ちょっとだけ装備がグレードアップした主人公でした。

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