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ブラックスミスの噺

チチ…と小鳥のさえずりが木々の隙間を通り抜ける。晴れ渡る青い空と広がる緑の自然。

極々普通ののどかな町で、今日も平穏な日が続くと思われた矢先、町中に一人の男の怒号が響き渡った。


「おいユラ!てめぇ納期とっくに過ぎてんぞ!!頼んでた武器はまだか!!」


「――あぁ?……んだよ藪から棒に。あと人んちのドアを乱暴に開閉すんじゃねえよ。」


町の一角、少しばかり年季の入った家屋の住民、ユラと呼ばれた人物は、乱暴な来訪者に酷く不機嫌そうな顔を向けた。

どうやら住人は武器を作るように依頼されており、来訪者はそれを受け取りにきたようだが。


「大体、納期納期ってうるせえんだよ。頼まれてた武器ならさっきぶっ壊したばかりだ。」

「ッ…はぁ?!」


相変わらず不機嫌そうにユラはさらりと言ってのけ、来訪者は耳を疑う。

口ぶりからして頼まれていた武器は一度は作ったのだろうが、壊してしまったらしい。


「てめ…!まさかまたやったのか!?」

「自分すら気に入らないような駄作を人に売れるかよ。安心しろ、めんどくせぇがまた作るから。」

「それよか納期を守れバカヤローが!!」

「んなもん守ってたらいい武器なんて出来ねぇよ。期日ぴったりで欲しいんならもっとちゃんとしたとこに頼むんだな。」


まぁ、俺の武器よりは劣るだろうけど。

そう付け加え、ユラは挑発するかのような笑みを来訪者に向けた。


「~~ッ!!戦は明日だぞ!分かってんのか!!」


ユラの煽りに来訪者は言葉を失い、だが怒りまでは吹き飛ばず、再び怒号をまき散らしたが、一方でユラはそれを聞き、不機嫌そうな顔を笑顔に一変させた。


「明日?ならちょうどいいじゃねえか!」

「は……?」

「ちょうど今から作り直してた武器の仕上げに入るところだ。明日が戦ならちょうどいい、試し打ちが出来るぞ!」

「えっちょ、おま…また行くのか!?お前いい加減にしろよ、いくら武器の完成度を追求する為だからって」

「武器職人が武器の完成度にこだわって何が悪い。」


「そうじゃなくて……!!お前、一応女だろうが!女が戦に出向くなんて」

「カンケーない!!お前も一緒に来いよ、気に入ったらその場でくれてやる!」

「ッあのなぁ……!!」


自然に囲まれた小さな町、ここには大変風変わりな武器職人がいるが、

その者の作る武器は一級品とされる名高い武器。……らしい。




* Afterword
 気まぐれにやった診断メーカーの結果が面白かったので20分ほどでザカザカ書いた。


 - 以下結果 -

 主人公紹介

 ユラ 銃器のスペシャリストでその販売や改造で生計を立てている。
 時には自ら戦場へ赴き実戦テストを行う

 口癖は「めんどくせぇ」

 参考にした診断メーカー様:ttps://shindanmaker.com/389754

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