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第12話 『アイテム』

遊び場



著者:ピラフドリア



第12話
『アイテム』



 マンムーは残り1のところでアイテムが発動する。そのアイテムの名は気合のタスキ。



 体力が満タンの時に、高威力の技で一撃でやられてしまう場合がある。しかし、それを回避するのがこのアイテムだ。



 体力が満タンの時に一度だけ発動し、体力を1だけ残して耐えることができるというアイテムだ。



「カジリガメにタスキを発動するのは勿体なかったけど、これでステロは撒けた」



 ステルスロックは岩タイプの技だ。岩タイプの技が弱点のポケモンにはダメージが多く入る。



 そのため後ろにいるエースバーンは大打撃を受けることになるだろう。



「いや、リンのポケモンは体力が少ない。それに比べてこっちのポケモンは体力が満タンだ。まだ私の方が有利だ!!」



「それはどうかな」



 次のターン。マンムーは地震を選択する。地震とは威力100の地面技。対戦では多くのトレーナーがポケモンに覚えさせており、対戦をするトレーナーにはメジャーな技の一つだ。



 カジリガメはマンムーの地震を耐えることが出来ずに倒れてしまう。



「な、なに!! 一発だと!?」



 体力が満タンであったカジリガメが一撃でやられてしまったことに、アキは衝撃を受ける。



 マンムーの地震はカジリガメにとって、効果抜群ではない。しかし、ここまで強力な攻撃力を持っているとは、想像していなかった。



 だが、このままやられるアキじゃない。アキは二体目のポケモンを繰り出した。



 二体目に登場したのは、エースバーン。



 エースバーンはストライカーポケモンであり、炎タイプだ。まるでサッカー選手のような見た目をしているポケモンで、技もサッカーボールを蹴るような技が多い。



 エースバーンは炎タイプ。対してマンムーは氷、地面タイプだ。エースバーンの炎技はマンムーは二倍で受けることになる。



 マンムーはエースバーンに勝つのは難しい。



 素早さはマンムーの方が遅い。これはマンムーは後退するのだろうか。



 しかし、マンムーは後退せずにそのままこの場に残る。



「なぜ……」



 そして攻撃が始まる。



 普通ならば素早さの早いエースバーンが先に動くだろう。しかし、先に動いたのはマンムーだった。



「そ、それは!? 先制技!!」



 マンムーが放ったのは氷のつぶて。



 ポケモンには先制技と呼ばれる。必ず先に攻撃できる技が存在する。素早さに関係なく、先に攻撃ができるのだ。



 氷のつぶての他には、でんこうせっかやしんそくなどもある。



 しかし、先制らできても攻撃力は低い。エースバーンにはほんの少しのダメージが入っただけだ。



 マンムーは次のかえんボールでやられてしまった。



【後書き】


 皆さんは先制技だと、何が好きですか?


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