第2話 パーティはみんな特待生!?
入学式の翌日から学院では、午前の4時限は魔法について、午後の4時限は武術についての座学が始まった。
講義が始まって4日目の2限目、魔法についての座学をユキハはトウヤと並んで受けていた。
特待生バッチを持つ手前、なんとなく他の生徒と混ざるのが気が引け、ユキハは学院ではトウヤと過ごす時間が多かった。
「今日は魔法の概要についてだったなーー教科書42ページを開くように。
まず諸君の魔法に関する知識を問いたい。そうだな…ユキハくん答えなさい」
魔法が使えないユキハは回答に悩んでいると、後ろの席の人がハイ!と勢いよく返事をし、立ち上がる。
「魔法とは自身に眠る魔力を使役・具現化することを指します!
そのために必要なものが領域展開です。
これは自身の魔力で展開する世界のことを指します。
まずこの世界を展開し、魔法はその中でのみ使用できます。
その為、魔法使いに求められる才能とはその領域の広さと純度の高さとも言えます。」