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エルフな勇者さまの苦悩?(2)

『パクン!』と、美味しそうに食べた。食べた男……。


 そう、エル貴女の寝ている間に強引に略奪、強盗、奪うだけ奪い。もういらぬ。いらぬ。飽きた。飽きたぞ。この女は~と、でも言いたい様子で、貴女を裸体、やり終えたままの容姿、状態で放置……。


 あっ? でも、エル? もしかすると魔王は? 貴女の事、容姿が気に入った。気に入ったから。貴女を殺す。殺害をする事もしない。しないでね。後で貴女の肢体をまた貪り堪能……。


 人の世界の勇者である貴女に、己の子を身籠らせようとしている。している可能性がある。憎き敵、魔王なのだから。

 貴女は魔王の事を親しそうに、彼と旦那さま、御方さま……。



 そして? 止めのように、『あなた』、『あなた~。愛している~。いるから~。早く。早く起きて~』と親密には呼んではいけないし。愛情を込めて呼んで。魔王をおこしては駄目! 駄目なのよ。エル~。大変にいけないこと。いけないことだからね~。

 いくら魔王が、己、エル自身と交わった異性、オス、男だとしても、奴は貴女の生涯の憎むべき敵である魔王なのだから。絶対に『魔王さま』、『あなた~。あなた~。起きてよ~。お願いだから~』と再三、甘え声色を漏らしながら魔王を呼んでは駄目! いい? 分った? エル? と、自分自身に告げ諫められ。言い聞かされている。いる最中の私、私勇者エルなのだが……。

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