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 第1話  【暖かい家 其の1】

 せかへい 外伝19


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第1話
 【暖かい家 其の1】




 家の扉が叩かれる。そして入ってきたのは青い長髪で白い服を着た少女。彼女の名前はヤマブキ。



 今はこの家、パトの家に居候している人物だ。



「おかえり〜」



 帰宅したヤマブキを茶髪のボサボサ頭の少年が出迎える。
 緑色の上着に茶色いズボンを履いている。



「タダイマ帰リマシタ」



 パトはご飯を用意して待っていたようで、家の中からはご飯の匂いがする。
 この匂いはカレーだろう。



「お、ヤマブキさん、帰ってきたのか」



 奥ではガオが食事の用意をしているようで、食器を並べている。
 ガオは食器を並ぼながら、ヤマブキが帰ってきたのに気づいたようだ。



 ガオはパトの父親であり、サージュ村の村長である。村人からの信頼は厚く。ガオも村のために全力を出して貢献している。



 パトはその姿に憧れて、自分も立派な村長になろうと努力している。



 パトはヤマブキを家に入れる。



「もうご飯はできてます。早く食べましょう」



 ヤマブキをリビングに案内する。



 リビングにある大きなテーブルには夜ご飯が並べられている。



 真ん中には大きなサラダが置かれており、それぞれがサラダを取る用の小皿を用意してある。
 左端には水の入った入れ物と、コップが四つ置かれており、手前に二つ、奥に二つカレーが置かれていた。



「俺はエリスを呼んでくるよ」



 パトはヤマブキを手前の左側に座らせると、エリスを呼んでくると言い、リビングにある玄関に近い方の扉を開けて中に入って行った。



 そこはパトの部屋であるが、今はエリスが占拠しているらしい。
 夜はエリスとヤマブキが使わせてもらっていて、二人で寝ている。



 ベッドは交互に使っていて、ベッドの隣に布団を敷いてベッドを使わない人はそこで寝ている。



 二人が来てからパトはリビングで寝ているらしい。パトの部屋の隣にはガオの部屋があり、ガオはそこで寝ている。



 しばらくしてエリスとパトが出てくる。



「今日はカレーなのね」



 料理を見たエリスが夜ご飯を見て、少し楽しそうに言った。



 彼女はこうして家族で食べるということに憧れを持っているらしい。なのでこうしてみんなで囲んで食べるのが、好きなようだ。



 エリスはヤマブキの左に座る。



 ガオはすでにヤマブキの向かいである奥の右側に座っており、パトもその隣に座った。



「それじゃあ食べるか」



 四人は手を合わせる。



「いただきます」



 そして食事を始めた。



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 今回は平和な感じの話です。食べてる風景も書こうとしたけど、思いつきませんでした。
 おそらくエリスがヤマブキに水を取るように言うシーンはあると思います。
 ちょっとゴタゴタがありそうだけど。





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