ー 神話 ー
命宿らぬ無垢の世界【アルケー】。
ただの真白きその場所に、ある日星々が降り注ぐ。
星々は
イルミンスールは、我が身から溢れる星の煌めきを見て囁く。
「あなたは始源の種、魔力〔デュナミス〕。愛しい息吹たち」
そして八柱の
「命宿す
「ここは万物の始源であり終端。我らは祝福しよう」
————無〔カオス〕の
「高き蒼穹。始まり来るは光」
————光〔アイテール〕の
「若草萌ゆるもの。育むは地」
————地〔レイア〕の
「清らかに湧き出るもの。恵むは水」
————水〔ネレウス〕の
「種を運ぶもの。巡りは風」
————風〔アネモイ〕の
「暖かく照らすもの。豊穣は火」
————火〔ヘリオス〕の
「静かなる望月。終わり行くは闇」
————闇〔エレボス〕の
「光と闇の流転。無に帰すまでが時」
————時〔ホーラ〕の
「我らとともにあれ。命宿す場所」
次に獣が生まれた。賢き獣は
次にアールヴ〔エルフ〕が生まれた。
彼らは
そして最後に人間〔ヒト〕が生まれた。
「息吹き溢れる美しき世界。ここは【エンテレケイア】」
「祝福しよう。エンテレケイアに生まれた愛し子たち」
「忘れることなかれ。我らは常にともある」