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バルボアは言う。

(オー、キョウスケさん、ここは私に任せてくださ

い、ドア開けてください)

キョウスケは(いや、まずいでしょう、相手は木刀を

持っているんですよ・・・・・・)

みわは面白そうに言う。

(キョウスケさん、大丈夫よ、ここは彼に任せましょ

う、ドアを開けなさいな・・・・・・)

キョウスケはしぶしぶドアを開けた。

(近づいてきた男は窓越しにキョウスケに降りてこい)

と言う。

キョウスケは開けなかった。

男は激怒すると、持っていた木刀でおもいっきり車

のボンネットを叩いた。

クジヤと言う音が鳴り響くとボンネットはへこんだ。

バルボアはニヤニヤしながらドアを開けた。

バルボアが出てくると、男は男は怒り狂いながら詰めょった。

しかし、冷静にバルボアを見ると男は恐怖した。

バルボアは身長が約2メートル近くあり、筋肉はりゅうりゅうだった。

見た目、プロレスラーだった。

バルボアは言う。

(すみませんね、車のボンネット代は請求しますよ、

それと、今警察を呼びますので、覚悟してください)
 
と言う。

男はそこ時、男の車の助手席に乗っていた中年の女

性が来て、スマホで一部始終をとっていた。

この地点で、この二人は精神が崩壊していたのだろう。

男は警察を呼ぶと言われると激怒して、走りながら

おもいっきり手に持っていた木刀をバルボアの腹に

当てた。

しかし、バルボアは涼しい顔をしながら言う。

(オー、やめてください、暴力反対ね・・・・・・)

一瞬、男はヒヤリと肝を冷した。

恐怖のあまり叫びながら木刀をバルボアの体に連打する。

(こっ、コノバケモノヤロウ・・・・・・)

しかし、バルボアはその場で立ち尽くし、木刀の連打を浴びる。

バルボアが立ち尽くしていると、男は疲れたのか最後の一撃を放とうとした。

走りながらバルボアの心臓めがけてつきを出す。

つきは寸前のところでバルボアの右手で捕まれた。

男は言う。

(はっはなせ、はっはなせ、このやろう)

バルボアが話すと、男は勢いよくこけた。

手から木刀が飛ばされると、バルボアはそれをつかんだ。

木刀をアスファルトに突き刺すと、右腕の肘で木刀を叩き割った。

男は恐怖のあまり自分の車に戻ろうとしたが、ケー

タイで動画を撮っていた女のほうが、早く車に乗り

込み、エンジンをかけて去っていく。

それを見た男は泣きそうな声で言う。

(まさこさん、まさこさん・・・・・・)

男はその場にヘタりこんだ。

みわは笑いながらケータイで警察に電話をした。

それから20分もするとパトカーが一台来た。

キョウスケはバルボアを心底すごいと思いながら言う。

キョウスケ

(バルボアさん、本当に大丈夫ですか、どこかに怪我

はありませんか・・・・・・)

バルボアは笑いながら言う。

(オー、ありがとうございます、キョウスケさんは優

しいですね、でも、本当に大丈夫ですよ、普段から

鍛えてますからね・・・・・・)

みわは(さすがね)と、笑った。

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