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放課後、人が少ない図書館で、洋介は、たくさんの本や辞典や童話の本を机の上に重ねて並べ

ていた。

彼は子供の時によく、童話の本を母親に聞かされ育っていた。

そんな中、いつしか小説家になりたいという夢があった。

毎日彼はいろいろな本を読んだ。

何年も自分の気に入った本をひたすら筆写していた。

彼は動物の大百科を見ながら何か良いアイデァはないかと考えていた。

写真の中にパンダが掲載されていた。

パンダは母が一番好きな動物の一つだった。

昔の家族と動物園や旅行、遊園地に行ったことを思い出していた。

思えばいろいろなトラブルもあった。

だけど、何とか乗り越えてきた。

将来の夢を現実のものにしたいと今でも本当に思っていた。

そんなことを考えていると、真由美がやってきた。

「おーい、すごい本だね、アンタ、いったい何調べてんの」と驚きながら言った。

洋介は言う。

「実はさ、俺、何歳か忘れたけど、小説家になりたいと思ってるんだ」

真由美は真面目な顔をして言う。

「へー、アンタ、夢を持っていたんだ・・・・・・」

洋介は顔を赤くしながら言った。

「なんだよ、わりいかよ、夢持つことってさ・・・・・・」

真由美は目を閉じて言った。

「いゃ、全然変じゃないよ。実は私も夢を持っているからね」

といって、下をペロッと出した。

洋介は真由美がどういう夢を持っているのだろうかと、興味をそそられて聞いた。

「どんな夢なの「

真由美は笑顔になりながら言う。

「ああ、私ね、将来音楽家になりたいのよ。そうだ、一つ曲を作ったんだけどさ、聞く。」

洋介は「ああ、聞きたいね」と言った。彼も真面目な顔をした。

真由美言う。

「タイトルはね、「この時」て言うの、ちょっと歌うね」といい、静かに歌い始めた。

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