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結果報告

 新人パーティーにお試しで入り、正式加入を拒否され、お試しで入り、加入を拒否され、お試しで入り、加入を拒否して、お試しで入り、加入を拒否された。
これ、わずか一週間の間に起こった出来事だ。

ユブメに紹介してもらった一つ目のところは、メンバーと馴染めず断られた。

トウゲンのツテで紹介してもらった二つ目のところは、そもそも俺を加入させる気はなく、トウゲンに頼まれたから仕方なくお試しだけさせてくれたって感じで、クエスト終了後に断られた。

またトウゲンに紹介してもらった三つ目のところは、薬草採集とかを主にやっているパーティーで、なんか俺がやりたいこととは違うと思って、こっちから断った。

またまたトウゲンに紹介してもらった四つ目のところは、なんか怖いって言って断られた。
なんか怖いってなんだよ。

ともあれ、たった一週間で俺のメンタルはボロボロになった。

「ぐやじい! ぼれはぐやじいよ! ぢぐじょう! なんでぼれごんなにぎらわれでんだよ!」
俺はギルドのテーブルに泣き崩れていた。

「え? なんて言ったんですか?」
正面に座るリサが訊いてきた。

リサの隣に座るランが俺の代わりに答える。
「悔しい。俺は悔しいよ。ちくしょう。なんで俺こんなに嫌われてんだよ、だってさ」

「はぁ……。あなたが嫌われてるのは自業自得でしょうに」
リサは容赦なく俺の心を抉る。

俺の右隣に座るトウゲンが苦笑いしながら言った。
「シラネさん傷ついてるんだから慰めてあげようよ」
「そうだよ二人とも。大丈夫ですかシラネさん」
左隣に座っているユブメが背中をさすってくる。

俺は今、トウゲンのパーティーとユブメに結果報告をしたのだ。

「あーあ……世知辛いなぁ」
俺がぼやくと、リサがすかさず指摘してきた。

「だから、あなたが勝手に世知辛くしてるんですって。普段の行いが悪いから。ちゃんとしてれば普通に受け入れられますよ。実力だけはあるんですから。実力だけはね」
「なんでそこ強調すんだよ。嫌な奴だな」

「あなた程じゃないですよ」
「ほんと嫌な奴!」
口を『い』の形にしてリサのことを威嚇すると、リサとランが噴き出した。

「あ、そういえば」
トウゲンが何か思いついたようだ。

「ユブメちゃんのところのパーティーに入るのは駄目なんですか?」
意外と思いつかなかった案だった。

「あ、確かに。それもいいかもな。まぁでもあんまり君に迷惑かけるのもなぁ」
ユブメを見てみると
「私は大歓迎ですよ」
と言ってくれた。

それを見てランが不思議そうに言った。
「最初からそうすれば良かったんじゃないの? なんでユブメは他のパーティー紹介したりしたのよ」

ユブメは気まずそうに顔を逸らした。
「だって私からそんなこと言ったら、がっついてるみたいじゃない」

訳がわからんが、自分から提案するのがなんか恥ずかしかったらしい。

ということで、今度はユブメのパーティーを紹介してもらえることになった。
今度こそ上手くいくといいな。

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