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死から始まる物語

クラス転移したい!!!
高校でぼっち生活を送ることを余儀なくされている俺はアニメ・漫画を見て現実逃避をしていた。最近ハマったクラス転移が自分にも訪れたら…という妄想を毎日している
だが、そんな妄想が現実になる時が来るとは思いもしなかった……


~ さぁ行こう。異世界 ~


俺の妄想が現実になったのはいつも通りの日常を送っていたある日だった。1時間目は確か数学だった。数学の先生が入って来た瞬間、その時は来た


「よーし授業をやるぞ!」


「なにこれ!」「まぶ!!」


「おい!どうした!」


突然、教室の床が激しく光り始めた。俺だけに見えている訳では無く、みんなにも見えていた
これはもしかしたらもしかしてるのでは!?!?
クラス転移来たのではないか!?
待ってろよ!!失われた俺の青春!!異世界で陽キャ見返してやんよ!!!
俺は転生できるという興奮からアドレナリンが出まくっていた


「よっしゃーー!!!きたきたーー!!!」


俺は叫びながら激しい光の中へ飲み込まれて行った。今思い返せば絶対聞こえてる(´・ω・`)
陰キャが急に叫び出すほど怖いものないからな


「はっ…!!ここは!?」


「目覚めた?」


「誰ですか?」


「僕は神だよ」


俺が目覚めると辺りは真っ暗で何も見えない。そして、目の前にいる神(?)は髪がボサボサで、髭がボーボーである。この人が神なのかは怪しいけども今はそれどころじゃない!!
異世界はどうなった!?俺の妄想は!?
異世界に転移して、最強になって無双するのは…!!美少女とイチャコラ…etc


「クラス転移はどうなったんですか!?」


「あーえっーとね……端的に言おうか?」


「お願いします!」


「君はね………


死んだ」


死んだ…!? う、う、嘘だろぉぉぉーーー!!!!
嘘だ嘘だ!!そんなわけない!
なんで死んだんだよ!!
こんなはずじゃなかったのに………
俺の人生はどこから狂ったんだ……


「クラス転移は!?」


「他の子達は転移したよ。死んでないからね」


「なんでこうなったんだ…」


「君はね、興奮のあまり頭の血管が切れて死んだ」


「嘘だろ…」


そんな死に方はダーウィン賞受賞しちゃうよ笑
笑ってる場合じゃないですね。いや、笑ってもいいや。なんかバカバカしくなってきたな
何が異世界だよ!!!!クソ喰らえ!!!!!


「そんな悲しい顔しないで…」


「一応救済措置はあるから…!」


「ほ、本当ですか!?」


「今回の召喚は言ってしまえばハプニングなんだ」


「ハプニングというと…?」


「僕も知らなかったんだ」


「なるほど…?」


「で、確認だけど異世界に行きたい?」


「はい!もちろんです!!」


これは俺に異世界という名の青春(アオハル)が俺にも訪れるのではないか!?
そう思ったらやる気出てきたー!!
とりあえず異世界で無双してやる!!
待ってろよ異世界!!!!


「なら、条件がある。君を異世界に飛ばすよ。その代わり…」


「その代わり…?」


「王を殺して欲しい」


「……え?」


「身勝手なことをした王にケジメをつけてあげて欲しい」


(´ω`╬ )ゴゴゴ なんか圧がすごい!!
神から殺しの依頼されてしまった!!
断れるわけねぇだろ!!
断ったら絶対三途の川渡ることになる!!!
(いやもう渡ってた)


「やらせていただきます。必ず殺らせていただきます」


「あ、そう」(即決…!マジかこの子…!)


「ならよろしく」


「お願いします」


「じゃあ早速、異世界飛ばすよ」


あれ?そんなにすんなり行くんすか?
なんか思ってたのと違うなぁ…
異世界に飛んだら何すれば良いんだろう。王を殺すだけでいいのか???
変なことしたら(俺の欲望のままに行動)リアル天罰下りそうだし


「一応、僕のペットも一緒に飛ばすからそいつの言うことを聞けばいいよ」


「え?ペット?」


「じゃあ行ってらっしゃい」


俺はまたしても激しい光に包まれて意識が遠のいていく。スピード感すごい。死んだって言われてから異世界に飛ばされるまで一瞬だったな~
そんなことを考えながら俺は念願の異世界へ飛ばされた


「ん…今度こそ!」


「やったー!…いやここどこぉ?」


目覚めたあと周りを見てみるとそこには木々が生い茂っており、動物の鳴き声も聞こえる
なんで召喚場所森なんだよ…
あ、そうだ。異世界に来たからにはステータスがあるはず…………
あれ?ない?死んだまま転生した???


「カーカー」


「異世界にもカラスっているんだ」


「鳩だ。バカ」カン


「痛っ…喋る鳩ね。なるほど」


鳩が俺の肩に乗ってきた。ここの動物ってすごい人間慣れしてるな。この鳩、体白いけどこういう個体なんだろうな。こういう個体って周りと違うから俺と一緒で孤立してそう……お互い頑張ろうな
異世界なんだから変わった動物がいてもおかしくない。喋る鳩くらいそこら辺にいるんだろうな
でも、頭つつくのはやめて欲しい
あれ?この鳩なんか持ってる
俺は鳩が咥えているカードを見てみるとそこには

「カシワザキ・カズヤ 職業:暗殺者(アサシン) Lv.1
HP:1043
MP:543」


「お前のステータス。見とけ」


暗殺者(アサシン)…まぁ確かに笑」


「何笑ってる。アホ」


「あ?焼き鳥にすんぞ!」


鳩に怒る人間。by筆者
王を殺すために異世界来たんだから#暗殺者__アサシン__#っていうのも当たり前か
でもな暗殺者(アサシン)ってそこまで強そうじゃないんだけど
さっきこの鳩に一緒に頑張ろうとか言ったけど撤回させて頂く


「お前神のバフある見てみろ」


「神のバフ?」


「カシワザキ・カズヤ 職業:暗殺者(アサシン) Lv.1
神のバフ:神のペットが扱える
全ての魔法・スキルを習得可能
鳩との会話が可能
暗殺術を使える
レベルアップする事にレベルが
リセットされる 」


「あれこれ強すぎでは?」


「神のペットが扱えるってのは?」


「神のペット呼び出せる。今お前弱いから無理」


「なるほど」(弱い?強いの間違いだろ)


「全ての魔法・スキルが使えるのは?」
(習得可能って書いてあるけど使えるって表記、間違えたんだな)


「そのまま。この世界の魔法・スキル全部使える。今のお前MPが少ない。いっぱい使えない」


「MP無くなるとどうなるの?」


「HPが無くなると死ぬ。MP無くなる、魔法が使えない」


今の説明で俺の想像を超えて強くなったことがわかった。俺の今の状態ってただの兵器じゃん
人1人殺すにはオーバーキルな気が………
勢い余って関係ない人まで殺っちゃいそう
てゆうか、鳩と会話可能ってこいつとの会話のこと言ってるんだ。喋ってると思ったら俺が鳩語理解できるようになっただけか


「暗殺術を使えるってのは?」


「暗殺術、勝手に使える」


「勝手?」


「勝手」


「なんだそれ」


「でも、このレベルアップする事にリセットされるってどういうこと?」


「レベルは限度ある。お前はレベルが上がる。能力が上がる。あとまた1に戻る」


「ん?それって無限に強くなるってこと?」


「そうだ」カン


「痛っ。なるほどね」(やっぱり想像以上に強くなってる。これはこれでプレッシャーが…)


「お前はこの世界で最強になれる。それで王を殺せ」


「最強…んふふ」


「お前、キモイ」


「いっちょ焼き鳥行っとくか?」


この鳩、口悪すぎだろ
ん?待てよ…今なんて言った?
王を殺せって言ってなかったか
まさか…!!!


「てか、王を殺せって言ったよね?もしかして神のペット?」


「早く殺せ。お前疲れる」


「え、えぇぇぇぇーーーーー!!!」


「うるさい」カン


こいつが神のペット…!!
鳩飼うってなんか普通だな。神だからもっとえげつないの飼ってると思ったんだけど意外と普通なんだ
でも、あの見た目なら鳩飼ってても納得いくな
問題は頭をつつく癖があることだな。今もやられた
そのうち焼き鳥にしてやろう(* 'ᵕ' )☆


「喋るの?俺が鳩の言葉聞こえるようになっただけ?」


「お前鳩の言葉わかる、我は喋る」(一人称我はクセすごい)


「俺がわかった訳では無いのか」(神のペットって喋るんだ)


「王国入る、話はそこから」


「国ってどこにあるの?」


「城。あそこ目指せば関所見える」


鳩が見た方向を見てみるとシ〇デ〇ラ城よりも大きい城が見えた。異世界ってなんでもありだな
鳩の言うことに従った方がすぐに王を殺せると信じよう。この鳩名前なんだ???


「名前は?」


「カンちゃん。主そう呼んでた」


「カンちゃん?なんで?」


「知らん」


「そうなんだ…」(神ってやっぱり気まぐれなんだ)


「そういえばクラスメイトはどこにいるの?」


「城」


漫画なら召喚された理由って世界を救うためとかが多いから死んでることはないでしょ。てゆうか、俺がいないことに気づいてない可能性あるな……
考えるのはやめとこう。なんか虚しくなってきた


「早く行け」カン


「痛っ……」(マジで覚えとけよ( ꐦ ◜ω◝)


「この森魔物いる倒して強くなれ」


「こんなに強かったら殺れるんじゃないの?」


「お前弱いバフでマシ」


「あ、なるほど」(´・ω・`)


「だから、この森で魔物を狩りまくって強くなれと」


「強くなったら街行け」


「あっ、ハイ」


この森で魔物狩って狩りまくれと………
異世界1日目は森で過ごすことになりました
もしかしたら野宿かもしれません。現実ってなんでこんなに厳しいんだろう

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