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5章 食べなくては

 サンドウィッチを食べてから、1時間くらいでお腹が空き始めた。先ほどは4時間だったので、4分の1しか持たなかった。食事をする量によって、空腹になる時間は変わるようだ。

「また、お腹が空いた・・・・・・・」

 お腹いっぱいに食べられる=空腹になるスピードが速いということ。言葉の意味を深読みしなかったことを、大いに悔やむこととなった。

 満足に食べたいと思っているものの、空腹で悩みたいわけではない。1日3食で満足できる、体に変えてほしい。

 ミサキは手元にある、サンドウィッチを口にする。

「時間が経過しているからか、パンがパサパサしている」

 パンのおいしさはないものの、体内にエネルギーを取り入れる必要がある。そうしなければ、生産活動をすることは難しい。

 4つのサンドイッチだと、すぐに空腹になってしまう。食べたくないとは思いつつも、20個のサンドイッチを胃袋に詰め込んだ。

 パンを食べたあと、4リットルの水を飲む。十分な水分をとらないと、生命活動を維持するのは厳しくなる。

 サンドウィッチを食べ終えたあと、スーパーに向かうことにした。大量に食料を購入して、空腹に備えておきたい。

 スーパーの中に入ると、たくさんの買い物客であふれていた。そのこともあって、活気があるように感じられた。

 かごを取ったあと、スーパーでは、チョコレート、クッキー、ビスケット、ポテトチップスといった、非常食を大量に購入する。空腹の進み具合からすると、100人分は携帯しておきたいと
ころ。

 100人分のお菓子を、一度で買うのは無理である。10回、20回に分けて、スーパーにやってくることになる。
 
 お菓子を大量にかごに詰めた状態で、レジに並んだ。17歳くらいの女性店員は、お菓子の多さにびっくりしていた。

 お菓子が多すぎるのか、レジを通すのに時間がかかっていた。空腹が進行するので、早く会計を終えてほしいところ。

「ありがとうございます。100ペソになります」

 このままのペースなら、100万ペソに到達することはない。お金が余ったときは、服などを購
入できるといいな。

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