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カージスは泣き止むと憎しみを込めていった。

(女よ、今の話を聞いて私はソナタにそ

のような試練を与えたものたちや神を

許せなくなったぞ)

女の霊はガージスの顔をみて驚愕し

た。

女の霊(そんな、貴方に一体私の何がわ

かるって言うの)

ガージス

(ああ、分かるとも、私もかってはお前

と同じように惨めな体験をしたからな)

ガージスの言ったことに嘘はなかった

た。

彼もまた悲惨な人生を送っていたから

だ。

それを聞いた女は泣きながら言う。

(そう、そうなの、貴方も悲惨な運命を

背負っているのね)

ガージスは力のこもった言葉を女に言

った。

(女よ、どうだ、今までお前にそのよう

な酷い試練をを与えた神に復讐せぬか)

女はあまりの話に動揺しながら言う。

(神、神って、一体どうやって復讐する

のよ)

ガージスはニヤリとしながら言った。

(私は暗黒神に使えている。その大いな

る力に頼れば、神やお前を落としてき

た男たちに復讐が出来るだろう、どう

だ、お前の魂を暗黒神に捧げる気には

ならんか、もし、断ってこの瓶より解

放されてももはやお前の魂は暗黒のま

まだ、このまま地獄をさ迷うか、暗黒

神に使えるか、選べ)

女は恐怖しながら聞く。

(もしも、もしも私が暗黒神に魂を捧げ

たらさらに地獄へ落ちるの)

ガージスは笑って言う。

(ああ、普通なら地獄へ落ちるな、しか

し、女よ、お前は違う、お前は暗黒神

につかえるのだ。体もこの世界に再び

蘇るだろう、後は、暗黒神の命のまま

に世界に復讐がよい)



(なっ、何をバカなことを言ってるの、

ふたたび蘇るって、そんなことできる

はずがないじやない)

ガージス(確かに完全には無理だかな、

だが、あの人形を使えばお前を新しく

蘇らせることはできる、どうだ、お前

の意思で決めろ)

女は考えた末言う。

(そうね、どのみちこのままじゃあ、地

獄行きだわ、わかった、あなたの言う

とうり、この魂を捧げるわ、私はこの

世が憎い、この世の全てを破壊してあ

げるわ)

と決心した。

ガージス

(後悔しないな)



(ええしないわ)

ガージス

(わかった、私の全霊の力にかけてお前

を新しく甦らせてやろう、よみがえっ

たときのなはイエズラと名乗るがよ

い、では、始めるか)

ガージスは黒魔術を始めた。

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