まと一石

(まといっこく)

ぼんやりとポジティブな作品作りを心がけています。

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    まと一石

     非公式ながらも第二次大戦以降の撃墜王と評される米空軍大尉イー・シーは、見た目の素朴さを覆す凄腕のテストパイロット。特別任官の台湾系米国人である事を理由にあからさまな偏見に晒され、生き辛さを感じながらも達観した人生を送っていた。
     その腕と使い勝手の良さを見込まれ、下知あらば正規兵に任せられない危険任務から使い走りまで幅広くこなしていたが、毎度使い捨て用品の如くこき使われては、ろくな説明もないままねぐらを変わらされる事幾多。またしても不穏な空気にのまれ、任地を伝えられる事なく連行された先は、何と日本の学校だった。
     そこで突然目の前に現れた、明らかに学校に相応しくない妖気を纏う怒れる美女の配下となる事を一方的に告げられると、続け様にその紅唇がスパイだの護衛だのと訳の分からない事を言い始め——。
     あれよあれよという間に【内閣の事務員】と呼ばれる諜報機関でリッチ(不死の魔術師)のコールサインを持つ絶美の魔性エージェントに仕える事になった流れ者が、良くも悪くも振り回される学園物スパイアクションシリアスコメディー。

    0クル

    カテゴリー内順位1819位 / 8,652件

    ジャンル内順位18位 / 113件

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    まと一石

    「本当に強い人は、普段はひっそりと大人しいもの——」
     この作品に接してくださる、私も含めた世の善良なる非力な方々へ、何かの活力になれば良いなぁと思い書いたものです。現代社会の様々な悪意に相対する「静かなる強者」が、その意外性故に少しずつ波乱に巻き込まれて行き、それに対峙して行く。そんなイメージから、奇をてらわずじっくりと、二人の男女の人生観に向き合いながら展開して行く典型的な「後出し型」の作品です。入りが素直過ぎてベタな序盤は、掴みが弱い事を自覚していますが、それは後半の振りなのでご容赦頂ければと。
    「鬱積して破裂しそうな富豪のお嬢様が、厭世の貧乏人たる草食系中年に、片田舎の山中で助けられ——」そんな鉄火女と悠長男の、ベタで細やかな交流で始まる序盤。その随所で、少し法律の実情を絡めては、鬱屈した常識を淡々と非常識な行動力で覆す二人の「仮面」が少しずつ剥がれて行く中盤。積もり積もった挙句の果てに降って湧いた波乱と、それにリアルな実情を加味してドタバタする終盤。そんな現代物ラブアフェアです。
     ベタな交流は、当然ベタなままでは終わらない! お嬢様の一方的な興味で始まった仮面交流の行く末は——。その仮面が剥がれた時、男女は互いに何を見るのか——。
     プロローグとエピローグ込みで、全一九話の長編小説です。宜しければ、気長に最後までお付き合い頂ければ幸いです。

    0クル

    カテゴリー内順位1819位 / 8,652件

    ジャンル内順位514位 / 1,557件

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