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たと、心から言わなければよかった。

ヨウは何か話さなきゃと思いなが

ら何も話さないでいた。

この、黙っていると言うことが、

こんどうにはこたえた。

鎮痛な心の叫びを彼はしていた。

(まったく、いつになったら俺は呼

ばれるんだ、もう、いい加減にして

くれ、だいたい何にも解決しそう

にないしな、あーあー、イラつく

なー)

足は貧乏ゆすりをしていた。

そんなことを考えていると、やっと

はせがわが到着した。

こんどうは(やっと来たのかよ)と、

内心怒りが込み上げていた。

しかし、冷静なふりをしていた。

はせがわ

(お待たせしました、こんどうさ

ん、ではこちらへどうぞ)

と、いい、案内した。

はせがわとこんどうは何もしやべ

らずに、無言だった。

そして、住職の部屋に着いた。

部屋のドアの前ではせがわが立ち

止まり言う。

(住職、こんどうさんを連れてきま

した)

かなぎははせがわに

(ありがとう、どうぞ入ってくださ

い)

と、言う。

はせがわとこんどうは部屋に入っ

た。

部屋に入ると、穏やかな顔をした

かなぎがいた。

かなぎはこんどうに頭を下げなが

ら挨拶をした。

(初めましてこんどうさん、私がこ

の寺の住職をしているさかもとか

なぎと言います、今日はよろしく

お願いいたします)

と、言う。

こんどうは緊張しながら内心心の

なかで呟いた。


(なるほど、この人がこの寺のの住

職か、はぁー、たいそうに偉そう

だなーだな、わかったから早く話

を終わらせてくれよ、頼むよ、も

う)

と嘆いた。

こんどうは部屋にひかれていた座

布団に正座をた。

そして、いやいや挨拶をする。

(あっ、どうも、こんどうあきらと

言います、初めまして、今日はよろ

しくお願いいたします) 

と言った。

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