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これからの事

「さて、これからどうしましょうか……」
 まずレイト様との婚約はまず無いでしょう、なんせ目の前で倒れてしまったんだから。
「あの現場にはお父様もいらっしゃったわね……」
 お父様も私が倒れたのを見ているはず……。
 果たしてお父様の反応はどう出るのか、その態度によっては今後の方針を考えないといけない。
 そう色々考えているとバタバタと走る足音が聞こえてきた。
 バンッ!という大きな音と共に勢いよく扉が開いてお父様がはぁはぁ、という息遣いと共に入ってきた。
「マリアナ! 大丈夫だったかっ!?」
 そう言ってお父様は私に抱き着いてきた。
「お、お父様……、苦しいです」
「はっ! すまないっ! 我を忘れてしまった……」
 お父様は私から慌てて離れました。
 ……ちょっと、嬉しかったのは内緒です。
「お父様、王太子様と初めてお会いしたのに失態を犯してしまって申し訳ございません」
「いや、まさかお前が倒れるなんて思わなかったんだ……、こちらこそ申し訳ない。婚約の話は白紙にしてもらったよ。王太子様もショックで寝込んでいるみたいだからな」
 寝込んでる?
「なんで王太子様が寝込んでいるんです?」
「……お前が倒れたのがショックだったみたいだ。何せ目を回して口から泡を吹いていたからな」
 えっ、私そんな凄い形相で倒れたの?
 これは一生忘れられないトラウマを植え付けてしまったみたいね。
 まぁ、ちょっとだけ『ざまぁみろ』と思った私は悪くない、と思う。

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