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衣食住は大事です。

「う~ん、眩しい・・・・・・。」
 太陽の光が私の顔を照らしている。
「あぁ、そう言えば私、修道女になったのね。」
 改めて状況を確認して再認識した。
「さて、今日は何をしようかしら? まぁ、この修道院を綺麗にしないといけないわね。」
 今日、やる事を確認してまずは女神像にお祈りを捧げないといけない。
「おはようございます、女神様。本日も心安らかに過ごせる様に見守りください。」
 そして、行動を開始した。
「まずは礼拝堂を綺麗にしましょう。」
 早速バケツに水を汲んで拭き掃除を始めた。
 長椅子から始めて床、装飾品を磨きあげた。
 流石に女神像の様に綺麗にはならないけど、でもそれなりの輝きは出している。
 埃やゴミは箒でさっさと履いていく。
 自分の部屋も掃除は自分でしていたのでこれぐらいは出来る。
 多分、元実家は私が何も出来ない、と思っているだろうが私は家事洗濯炊事は人並みには出来る。
 何せ、私にはメイドとか執事はつかなかったからだ。
 これも多分、妹の嫌がらせだろう。
 本当にあの妹は何をしたいんだろうかさっぱりわからない。
 でも、お陰で一人で生きていけるぐらいの生活能力は手に入れたので良しとしよう。
 午前中は礼拝堂や懺悔室等1階を綺麗にした。
 昼食のパンを食べてから午後からは中庭を綺麗にする事にした。
 人の手が入らず草は伸び放題なので持って来た鎌で草刈りを始めた。
 実はストレス解消で庭いじりが趣味の私としてはこうして泥臭い作業は苦では無いのだ。
 むしろ大歓迎である。
 草を刈っていくとかつての中庭の状態がわかって来た。
「花壇とか畑があったのね。」
 花壇の跡らしきレンガがあったり畑の跡らしき木の棒、多分柵の残骸だと思う、が出てきた。
 かつての修道院の姿を想像すると、今の現状を何とかしないといけない。「私がこの庭をかつての姿にさせるわっ!」
 うん、やる気が出てきた。   

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