第05話 開拓2日目 ホームセンターで資材購入
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[ ホームセンターで資材購入 ]
作業を切り上げて建築資材をホームセンターに買いに行く。
私の山林はどうしようもないほどの山奥にあるが、開拓に向いている点をひとつ挙げるとするなら、最寄りのホームセンターが約30分ほどの場所に立地しているという点である。
小屋づくりの建築資材はホームセンターで調達しようと考えていたためこれは都合が良い。
小屋づくりに必要な物資のうち、インパクトドライバーやスコップといった工具類は事前に買い揃えている。
これら工具のほとんどはヤフオクで落札したりハードオフなどの中古用品店を巡ってちまちま揃えた中古品であり、使い方を予習するためにも事前に買って準備しておいたのである。
今回、ホームセンターで買うものは「砂利」「沓石」「モルタル」といった基礎に使う材料、土台に使う木材などの建材である。
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土地から30分ほど運転して、ホームセンターに到着する。
駐車場にホームセンターの自社ロゴがデカデカと書かれた軽トラが止まっているのを確認して安心した。この軽トラの存在こそ、今回ホームセンターを利用する理由でもある。
多くのホームセンターで軽トラの無料貸出サービスが利用できることは知識としては知っていたが、実際に利用するのは今回がはじめてだったりする。
陽気なBGMが流れる店先で、事前に計画しておいた買い物リストに沿って必要なものを買っていく。買い物の順番も重要だ。重いものを先に買うと見て回るのがしんどくなる。
買う物のうち、沓石や砂利はかなり重いし大量に買うのでレジに持っていくのも一苦労しそうだと悩んでいたら店員さんが声を掛けてくれたので『これをいくつ買いたいのですが』と伝えると、わざわざレジに持っていかなくても会計してもらえることが分かった。
あと、軽トラを借りたいと言うと買ったものを軽トラのところまで運んでくれるとのことだった。なんともありがたい話である。
会計を済ましたあと、サービスカウンターで軽トラの貸出の申込みをする。初めてなのでドキドキしたが、運転免許証を提示するだけで手続きはあっけなく済んだ。
念の為ガソリンについても聞いたが、返すときもガソリンを入れて返す必要はないらしい。なんとも太っ腹なサービスである。
ひとつ難点を挙げるとするとレンタルの時間制限が1時間30分までとなっていることである。土地まで往復時間や荷物の積み下ろしに掛かる時間を考えると結構ギリギリになりそうだ。
あと借りる際店員さんに「ちなみに軽トラを運転したことは？」と聞かれたが、軽トラの運転経験は無い。今回がぶっつけ本番の初めてである。幸いなことにATの車種らしく基本は今日乗ってきた様な軽自動車と同じとのことだった。
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軽トラのキーを受け取って駐車場に行くと先程の店員さん含め３人ほど店員さんがいて、なんと積み込みも手伝ってくれるとのことだった。
そんなに高い物を買っているわけではないので少し申し訳ない気がしたが、正直有り難い事この上ない。
なんと積み荷が落ちないようにロープで固定までしてくれた。
普段、小売店や飲食店で必要以上のサービスを受けると逆に不快感を感じる私ではあるが、今回ばかりは心から感謝した。我ながら都合のいい人間である。
建築資材を目一杯積んだ軽トラは店員さん達に見送られてながらヨロヨロと出発した。
