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 僕は、視線を黒板に向けてノートにペンを向けた。












 ツンツン。
 誰かに突かれる。
 僕は、視線をそちらに向けると、水谷さんが心配そうに僕の方を見ている。


「あ……
 寝てしまった」

「寝たらダメって言ったのに……」

 少し声が、怒っている。
 そんな感じがした。

「ごめん」

「今度寝たら、起こしませんよ?」

「それは、少し困るな……」


 この間、気付いたら次の日の朝だったこともあった。
 それ以降、朝と放課後は、瞳に起こして貰っていた。

 まぁ、その度に、瞳に怒鳴れていた。
 でも、最近は水谷さんが起こしてくれる。
 水谷さんの起こし方は優しく心地がいいので、起こして貰えなくなるのは少し切ない……

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