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2話 休憩できる惑星を探そう


 まずいな、極めてまずい……
 まず呼吸は大丈夫、酸素は二酸化炭素を分解すれば何とかなる。
 最大の問題は食料だろう……

 目の前にフワフワ浮かぶ3人の女子…これ食えないかな?
 と俺は目の前の円錐状に広がったスカートの中身を眺め冷静になって考える。
 いや、根本的な解決にはならないか…
「おやすみ、しばらく眠っていてくれ」と俺は女子3人組のおでこに触り睡眠をかけておく。

 飛行機の窓からぼんやりと外を眺める「どうするかな…」と独り言を言う。そんな中遠くに極めて明るい星が目に入ってきた「そうだ! ここから近い惑星に避難しよう!」と思わず口に出てしまった。

 遠隔透視の力を発動させ一番明るい星を見る。「12光年先か…惑星も5個回っているな」さらに周りを見るが38光年…90光年と遠くなっていく。

 問題はテレポートできるかだ、さすがに12光年の距離は試したことがない。さらに光速テレポートの欠点<テレポートしている本人以外は時間は進んでいる>と言うことだ。

 つまり、地球では12年時間が進むことになる。
 それ以前に地球の場所が解らないから、戻れないわけだが…

 悩んでいても進まない、移動しよう。
 俺の力は飛行機全体を包み込み、光速テレポートを開始する。
 ………
 ……
 …
 とある宇宙空間に飛行機が出現した。
「うぉお、眩しい…光が強すぎる」俺はすかさず恒星に背を向け反対側の窓から外を見る。
 そこにはきれいな球状の岩石惑星があった。

 大気がない…さすがに恒星から近すぎるか…おそらく表面温度も高いはず…
 遠隔透視を駆使し周辺の状況を見渡し、残りの惑星の位置を把握し次の惑星にテレポートする。

 次の惑星に到着し外を見る、そこには雲一つない丸い球体に、赤い海が一面に広がる赤い惑星がそこにあった。

 赤い海をよく見て見るとどうやら溶岩のようだった。すべてを溶岩に覆われている赤い星。表面温度は1000℃超えか、物理防御で温度を遮断すれば降りれないこともないが気が休まらないな

 第一惑星、第二惑星ときて次は第三惑星に行くことにする、地球は第三惑星だから、次の第三惑星なら期待できるなはずだ。
「さて、移動するか…」と声が漏れる

 座席に深く腰かけなおし前を見る、円錐状に広がっているスカートの中を見ながら落ち着く…あ、彼女たちは生きてるよな? とふと疑問に思う。

 女子3人組のところまで浮遊移動し首に指をあてて脈を確認する。

「生きてるか…」

 座席に座り直し、テレポートの準備をする……
 そういえば時間進んでるんだったな、地球では12年進んでいるから俺の戸籍は57歳になってるはずだ……っく、地球に戻ったら俺を飛ばした奴らにキツーイお灸をすえてやるぞ

 そんなことを考えながら、次の惑星にテレポートし第三惑星に飛行機が姿を現す。
 俺は窓から外の惑星を眺める。


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