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「お兄ちゃん大好き!」

 愛はいつも、僕のにべったりだった。
 僕が、右に行けば右へ。
 左に行けば左へ。

 僕がトイレに行けば、愛もトイレに行った。
 お風呂も一緒だった。

 そして、たまに瞳とも一緒に入った。
 ずっと、二人と三人で行動していた。
 それが、永遠に続くと思っていた。

「お兄ちゃんは私と結婚するのは嫌?」

「い、いやじゃないけど……」

「じゃ、私と結婚してくれる?」

「う、うん。
 愛は、僕がいないと何もできないもんな!」

 瞳が、横から口を出してきた。

「真白は、私が居ないと何もできないじゃん」

「じゃ、お兄ちゃんはお姉ちゃんと結婚したらいいよ。
 私は、お兄ちゃんと結婚してお兄ちゃんはお姉ちゃんと結婚するの!
 そしたら、3人ずっと一緒だね!」

 愛は、嬉しそうに言った。

「バカ!男は二人と結婚できないよ!」

 それを聞いた瞳は、僕の頭を叩いた。

「バカ!女も二人と結婚できないんだよ!」

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