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付き合い

俺はクラスメイトの李緒と付き合うことになった。
李緒のことは何もしらない。だから、いろんなことを教えてもらった。
韓国が好きだということも。

俺は李緒と仲良くなるためにと韓国語を勉強するようになった。
韓国語と言っても読めないし話せない。
だけど、書くことはできようになった。
伝えたい言葉を李緒の好きな韓国語で伝えることができたらいいなと思い、手紙を書いた。

それを渡すと李緒は喜んでくれた。

付き合ってから、李緒のいいところはどんどん出てきた。
それは一途というところだった。

ピコーン♪

『うち、ゆうきのことが大好き。初彼だから』

『俺も李緒のことが大好きだよ。同じく初カノ』

といったまるで相手の言葉をそのまま返しているようなやり取りをしている。
でも、ラインだが「好き」って言われるのは嬉しい。

この後もラインのやり取りは続く。

ピコーン♪

『愛奈と竜ちゃんって美男美女カップルだよね~』

というラインがきた。
愛奈と竜ちゃんはクラスメイトのカップルである。
愛奈は美人。竜ちゃんは室長を務めてるし、みんなから頼りになる存在。
さらに男女問わず話すことができてしかもかっこいい。

『そうだね。でも、俺の彼女も美女だから』

と、言う。これは嘘でもなんでもない。
美人というのは変わりはない。背が高くて細い、モデルみたいだから。

ピコーン♪

『ありがとう///優輝もかっこいいよ』

まあ、最終的にはこんな会話になる。

付き合いって言っても一回もデートしたことないし、手もつないだことない。
俺は初めて付き合うからどういうのは付き合いっていうのかわかっていない。
ラインでのやり取りだけだった。

付き合い始めたばかりの時はテスト週間だったため、二人ではなかったが、勉強会をしていた。
俺は、情報処理が得意で李緒に教えていた。


勉強会が終わるたびに

ピコーン♪

『今日は勉強教えてくれてありがとう。テスト赤点阻止できそう』

というメッセージが届く。
俺は役に立てているんだと思い、気持ちが舞い上がっていた。

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