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一話、確保・覚醒

ある日突然俺らの日常は、奪われ地獄へと変化した…。生きるか死ぬかを賭けた戦いが始まる。


キッカケは、突然だった…。ARゲーム『拡張現実』の『サモンズ・トリガー』というゲームだった。
魔法有り刀有り、なんでも有りのゲームだった、だが、ゲームで死ぬと
アカウントが削除されてしまう。
油断していると、目の前が真っ暗に。

「おーい、悠鬼《ゆうき》、あれGETしたぞ!」
遠くから恥じらいもなく、廊下を走り大声で叫んでくる奴がいた、それは友人の烏丸光一《からすまるこういち》が手を掲げながら近づき、息を切らしながら、喋り出した。「はぁはぁ、赤城《あかぎ》あの、刀GETした、誕生日少し早えけど、プレゼントしとくぞ。」
ちょうど1週間後が赤城 悠鬼の誕生日だった。

だが、その日は、悪魔の日になった、その日から、ゲームの戦場は、現実《リアル》へと移り変わり、やがて都市部は、『サモンズ・トリガー』の真の敵『サモンズ』で溢れていた…。
『サモンズ』たちは、いずれ世界を滅ぼす存在となった…。都市は、荒廃しサモンズは、次々と現れていた。

悪魔の日、悠鬼達は、まだサモンズの存在を知らず、仲間たちと共にダンジョンに潜っていた、
「悠鬼あれ使ってみてくれ、血桜《ちざくら》まだ使ってないだろ?」
カラス《烏丸光一》が言うと、悠鬼は、手の平に魔法陣が描かれ魔法陣から刀のグリップを出し、引き抜いた、血桜《ちざくら》は、光を放ち桜が散り、斬像を描く。
血桜は、次々とサモンズを斬り、やがて悠鬼は、異変に気付く。


「おい、カラス《烏丸光一》、あのゴブリンたちなんか…おかしくないか?」
悠鬼が指差した先には、手や腕の増えたゴブリンたちだった、全ての手には、武器が構えられた。
様子を見ていると、10000以上のゴブリンがこちらへ、目を向け一斉に襲いかかった。
1人、また1人と仲間が死んだ…、15人の仲間は、10人になり、5人も死んでしまった。
仲間は皆、外出を避けるようになった。そして気づけば悪魔の日から1年が経とうとしていた。


5月20日


丁度、悪魔の日から1年が経つ、悠鬼たちは、天満神社《あまのみつるじんじゃ》へ来ていた。
「みんな!!このままじゃ俺たちは、いずれ死ぬ、協力し生き残ろうぜ!」
目を覚まし、覚醒した。

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