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 そして、たどり着いた先はキレイなマンション。

「出来たてですか?」

 セロが、太郎に尋ねる。

「そうっすよ。
 築2年ってところっすかね」

「出来たてですね。
 ここが、私とご主人さまの愛の巣になるんですますね」

 オトネが、嬉しそうに目を輝かせる。

「愛の巣?」

 セロが、首をかしげる。

「え?そこ聞いちゃいます?」

 オトネの頬が赤らむ。

「聞かなかったことにするよ」

 セロは、なんとなくわかったので聞かなかった。

「セロさんは、もう少し積極的になったほうがいいっすね」

 太郎が、小さな声でそういった。
 すると清空が答える。

「まぁ、積極的になるのはなるので問題は出るだろうがな」

「そうっすね」

 太郎が苦笑いを浮かべるとセロが、咳払いをした。

「僕は肉食系男子ですよ。
 惚れた女の子には、ガッツリと行きます」

「そうなのか?」

 清空は、セロにではなくオトネに尋ねた。

「撃沈率99.9%ですますよー
 だから、まだ童貞なのです」

 オトネの言葉にセロが、反撃を仕掛ける。

「オトネだって処女だろう?
 一緒じゃないのか?
 仲間だろう?」

 しかし、オトネのほうが一枚上手だった。

「女の子に処女とか聞くのはセクハラですよ?
 私が、訴えたら賠償金がっぽり貰えますよ?」

 セロも戦う気はないので素直に謝る。

「え?あー、ごめん」

「まぁ、そのへんにしてそろそろ入りませんか?」

 太郎が、そういうと3人はうなずきマンションの中に入った。

「たしか、4階が空いているんだよな?」

 清空が尋ねると太郎がうなずく。

「そうっす。
 4階の405号室っす。
 清空さん、詳しいっすね」

 すると清空がうなずく。

「萌に聞いた。
 この間、空きが出たから入居者を探しているってな」

「そうっすか」

 太郎が小さく笑った。

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