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プロローグ

2015年頃よりソシャゲーと呼ばれるスマホゲームが大流行し、家庭用ゲームの規模が縮小されはじめ5年が経っていた。水面下では大手のゲームメーカーは最後の勝負に出るため統合ゲームプラットフォーム、レジデンスの開発が行われていた。

次世代統合プラットフォームであるレジデンスは、家庭用ゲームと携帯用ゲームの融合を果たしたハイブリットプラットフォームとなる点に加え、さらに複数の企業が出資し設立した法人財団 ネクスト・ジェネレーション・ゲーム、通称NGGとして設立した事でも話題となった。

また大手家庭用ゲームメーカーはもちろん、IT業界最大のHOOGLE、BPPLEも参画したことで開発は加速し、そして2年の歳月をかけ完成したプラットフォームは、複数デバイスからの異なるゲームデザインにも関わらず、システムレベルでの共有が可能になったパート・オブ・ワールドとして発売された。

パート・オブ・ワールドはレジデンスの目的そのもののソフトウェアであることは間違いない。本格的にVRMMOを行うためのデバイスQS5、スマホでお手軽にプレイできるシミュレーションゲーム、タワーディフェンスなど全く異なるジャンルにも関わらず、システムデータは共有化されており、アバター、お金、経験値、アイテムなどは同一の資源として扱われることにより、違う趣味同士でも話題、フレンド機能が充実していることが爆発的なヒットにつながったことは言うまでもない。

順調な兆しが見えたパート・オブ・ワールドであったが、1つの事件をきっかけにゲームそのもののあり方が議論されていくととなる。

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