第36話 異世界でご飯！
異世界初ご飯は
『おいしいかい？』
「あい！おいち！」
『そうかい。口に合って良かったよ』にこにこ
お色気たっぷりなママの作ってくれるご飯は、滅茶苦茶おいしい和食！
『どうせなら皆も食べちまいな。神様も食べてくだろ？』
〖いいのかい？わあ！ありがとう〗にこにこ
という展開になり、長方形のコタツの上には、大根おろしが添えられた焼き魚、お醤油をチョロっと垂らして召し上がれ。おナスやきゅうりのお漬物。あれはかぼちゃの煮物かな？それに、お粥があるんだから当然だけど、ちゃんとお茶碗によそった白米、そして、お味噌汁まで！しかも具はお豆腐とワカメ！和食だらけ！日本人にとって、命の元とも言える、白米、お味噌、お醤油がある！あって良かった！他にも
〖んん～♪この甘い玉子焼きおいしい～♪天界に持って帰りたいな～♪〗
くるくるふんわり巻かれた玉子焼き。甘いお味は神様のお気に入り。目尻に涙ためて幸せに浸ってます。私も甘い玉子焼き大好き！
〖はい。小さく切ったよ。あ～ん〗
「あ～ん！」もっきゅもっきゅ
「おいち！」ほわ～
〖うんうんうん。美味しいぬ〗
幸せ～ほっぺた押さえなきゃ！
『そうかい？嬉しいねぇ。天界にはないのかい？』
〖ん～、なんか味の濃いものが多いんだよね。あと、肉が多いよ。僕はお野菜とかもっと食べたいんだけどね。味もこちらのご飯の方が好きだな～〗ぱくぱく
味が濃くてお肉が多い？洋食な感じかな？和食が好きってことは薄味が好きなんじゃないかな？それは洋食続いたら辛いかも～
『そうなのかい？じゃあ、時々食べに来ればいいじゃないか。この子も喜ぶだろ？』
「あい！」
たくさん遊び来て！
〖そう出来ればいいんだけど、中々ね⋯〗なで
あ、残念そうな悲しそうなお顔。そっか、来られないんだね⋯しゅん
〖ごめんね〗なでなで
「ちかたにゃい⋯」しゅん
神様だもんね
『ママ、少しお持ちになってもらったらどうだい？』
『そうだねぇ。作り置きできるもの⋯ん？神様だから時間停止のインベントリとか使えるかい？』
〖そうだね。使えるよ〗
『じゃあさ、時間をくれたら作ってやるよ。何か好きなものあるかい？』
〖ああ～前にセイイチロウに食べさせてもらった、唐揚げっていうの美味しかったな～〗
『唐揚げか。確かにおいしいねぇ』
「かりゃあげ⋯」じゅるり
あるの？
『おや？嬢ちゃんも好きかい？』
「あい！」
おじいちゃんがくれた熱々の唐揚げ美味しかったな～
『分かったよ。沢山作ろうかね』
「わ～い♪」
やった～♪
聖一朗様が頑張ったのかな？和食～♪
『ああ。初代様は食に貪欲な方だったと伝え聞いている』
やっぱり～♪ありがとう聖一朗様！
『嬢ちゃんはお粥もだいぶ食べられたみたいだし、そろそろデザートかね』
「デザーチョ！」
デザート！何かな何かな？
〖嬉しそうだね～〗なでなで
『ママの作るデザートは絶品よ！』にこにこ
『そうだな。期待していいぞ』にっこり
『ほんちょ？』ワクワク
わ～何かな何かな？
『ふふ。今日は葛で作ったゼリーにしたよ。中身は、桃、リンゴ、みかん。今日は飲みこみやすいように、みんなジュレにしてあるよ。一口ずつね。他のデザートはまた今度少しずつだねぇ』
「ほあ～おいちしょう！」
つやつやきらきらぷるんぷるん♪
『あら、私はプリンを期待してたんだけどな』
『プリンは卵だからね。玉子がゆに玉子焼きに、プリンじゃ卵づくしになっちまうだろ？』
『そうね。リンゴは体にいいって言うしね。じゃあ、プリンはまた今度お願いね』
『分かったよ。⋯おや？』
プリン⋯っ！じゅるり
『おやおや、嬢ちゃんはプリンでも良さそうだったねぇ』くくっ
〖そうみたいだね〗くすくす
はっ！バレた！
『そりゃあ、その顔は誰が見ても』
『『『分かるですーっ』』』
『『『⋯分かる』』』
『『『⋯』』』こくこく
「むーぅ」
みんながいじめる
〖ふふ。まあまあ、ほらせっかくのゼリー冷たいうちにね。どの味からいくかい？〗
そうでした！じゃあ～
「もも！」
〖桃だね。はい、あ～ん♪〗
「あ～ん♪」
すっかり抵抗が無くなった、あ～んでぱくり。
「んんん～あま～い！ちゅるん！」
桃おいしい～♪お鼻まで香りでおいしい～♪プルプルつるんなゼリーもたまりません！
「ちゃいへん、ほっぺちゃ、おちちゃったかみょ」
押さえるの忘れちゃった！
『ぷっ。大丈夫！ちゃんと可愛いほっぺはついてるよ』ぷにぷに
〖うん。可愛い可愛い♪〗つんつん
「よかっちゃ」
本気で心配しちゃったよ。もちろんリンゴとみかんもすっごく美味しかったです！
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『小さな小さな花うさぎ～』
『転生初日に～』もよろしくお願いします。
タイトルがちょこちょこ変わってます。中々ピシッと決まらないですね。
